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訪日外国人・インバウンド観光客を集客する方法を考えてみよう!

顧客体験
  • hatena

観光業の発展により日本に訪れる外国人の方が増えてきました。近年、増加傾向の訪日外国人を客として取り込もうとする動きが活発化しています。そこで今回は、問題点も見ていきながらどうすれば訪日外国人を自分のお店に集客する事が出来るかを考えていきたいと思います。

集客する上で訪日外国人・インバウンド観光客が注目されているのはなぜか?

グローバル化が進むうえで、今後の日本経済において「外国人観光客の消費活動」は、大変重要なものとなりました。さらに、企業の経営にとって、大きな意味を持ちます。日本は、少子高齢化していく中で、人口が縮小しています。このため、縮小傾向にある日本市場ですが、インバウンドは数少ない「成長している市場」分野なのです。特に、地方は首都圏以上に市場の縮小が進んできており、インバウンドは「地方創生」の切り札になるとも考えられています。

また、日本のサービスや製品に触れた訪日外国人観光客が、それをTwitterやFacebookなどのSNS等を使って自国の友人や家族などに拡散しています。既に、自社製品の海外ニーズをインバウンドの取り組みとして認識し、海外展開を視野に入れている企業も増加傾向にあります。

つまり、日本国内に限らず、国際的なビジネスを考える上でも、「インバウンド」は重要なキーワードとなっているのです。

2030年には約6000万人の訪日外国人旅行者数に!集客のチャンス

2018年の観光庁資料によれば、訪日外国人旅行者数は2012年の836万人から、2017年には2869万と約3.5倍に増えています。さらに、2030年には6000万人を目標としています。訪日外国人旅行消費額つまりインバウンドは、2012年の1兆846億円から2017年に4兆4161億円と4倍に増えています。さらに2030年には15兆円を目指しています。

出典:観光庁資料(次世代ヘルスケア産業協議会第10回新事業創出WG)
そんな中、お店としてどのようなインバウンドへの対応が必要なのか? 期待共に不安抱えていらっしゃる店舗運営者の方も多いかと思います。

今回は、そんなお店向けに安価かつ簡単に取り組めるお手軽インバウンド(訪日外国人向け)集客施策をご紹介します。

訪日外国人が日本に求めていることを知って集客しよう

訪日外国人旅行客の方々は、日本のどこに魅力に感じ、日本で旅行中に何をしたいのかを見ていきましょう。

出典:観光庁資料(次世代ヘルスケア産業協議会第10回新事業創出WG)
観光庁資料によると「訪日前に期待していたこと」と「今回実施したこと・次回実施したいこと」の両面を比較してみても、「日本食を食べること」が最も多く、日本食への関心が高いことがわかります。

 美味しい日本食

日本には外国では浸透していない食べ物が多く存在します。

今では外国でも日本食レストランが多く出店されるようになり、日本食を楽しめる機会が増えていますが、やはり日本に来て日本の空気を感じながら食べる日本食は、外国人客にとって特別な存在なのではないでしょうか。

また、日本食は技巧をこらした創りの物が多く、その味も繊細で日本独特の美味しいものがたくさんあります。

肉や魚、野菜を豊富に使う料理が多く料理法も多彩なため、食べたことのない美味しいものが食べられると感じる外国人観光客が多く、日本に来たら日本食を味わってみたいと感じているのです。

では、お店としてどのようなことがインバウンドへの具体的な対応ができるのか?インバウンド客の来店促進への「期待」と接客などの対応への「不安」を抱えている店舗経営者の方も多いかと思います。インバウンド向けの魅力的な集客についてをご紹介しましょう。

インバウンドの集客において、訪日外国人が日本食をお店で食べるときのハードル

最近では日本の食文化は外国人客でも受け入れやすいものが多くなっていますが、中にはインバウンド客が受け入れにくいマナーや食べ物があることも理解しておきましょう。

また、言語の壁が立ちはだかり、うまくコミュニケーションがとれず困るケースも多くあります。より、インバウンドのお客様にお店の魅力を伝えられるように、あらかじめ準備しておくとよいでしょう。

翻訳メニューと写真の利用

ランチメニュー
まず、真っ先に取り掛かれる部分はメニューの翻訳です。外国に行かれたことがある方なら経験されたこともあるかと思いますが、メニューの意味が分からないほど、注文が難しいことはありません。

メニューを指さすだけで注文できたり、メニューの詳細が理解できることは訪日外国人の観光客には安心して食事を楽めることにつながるでしょう。

自社で翻訳や作成することが難しい場合は、メニューの翻訳についても、最近は格安で請け負ってくれる事業者も増えてきました。

また、最近流行りのクラウドソーシングを利用することで安価で外国語メニューを用意することができます。もし、翻訳はちょっと・・というお店には写真がオススメです。写真が掲載されていれば、大体の内容は理解してもらえるでしょう。

以前の記事でも取り上げましたが、東京都では無料でメニューを多言語化してくれるサービスが開始されたようです。

その他、ご参考までに翻訳サービス、クラウドソーシングでの依頼例をあげておきます。
メニュー翻訳 | 翻訳会社のNAIway
クラウドワークス英語通訳・英文翻訳 の仕事・依頼を探す
ランサーズ英語通訳・英文翻訳 の仕事・依頼を探す

 翻訳アプリの利用

出典:翻訳ツール アプリランキング TOP10
話題になったCMの一つにGoogleの音声検索のCMがあります。ユーザーがスマートフォンに向かって話しかけて検索するといった内容ですが音声認識&日本語解析の技術は近年、技術革新が進み、非常に高度になってきています。

翻訳アプリもまた、翻訳や検索の精度が著しく向上しています。これらのアプリをインストールした上で、いざ外国人のお客様がご来店された際に備えて(決まり文句など)予め準備しておくことで、しっかりとした対応が可能になります。

海外決済手段・クレジットカード対応

クレジットカード

国内ではクレジットカードの利用率が低く、カード決済が出来ないことが集客にさほど大きな影響はないというのが現状です。

一方で、韓国やアメリカではカード決済が購買の大きな割合を占めており、また外貨両替の手間・手数料を敬遠する動きから外国人観光客ではより一層カード利用率が高くなります。そのため、クレジットカード対応を行った上で、店頭にその旨を掲示することで一定数の訪日外国人を取り込むことができます。

しかしながら、クレジットカード対応には、10万円近くする高額な専用端末の購入が必要だったり、手数料も決済金額の5%前後と、メリットは分かるものの費用面からどうしても二の足を踏んでしまいがちです。

最近では、高額な専用端末を利用せずに、スマートフォンやタブレットを利用した決済を実現するソリューションが登場しています。

米国発のSquare (スクエア)や、国内の楽天スマートペイ食べログPayという専用装置をイヤホンジャックに差し込むだけでスマートフォン、タブレットが決済端末になるサービスで、なんと、導入費用は0円、さらに手数料も決済金額の3.4%程度と簡単、お手軽に使えるものとなっています。

参考:VISAなど、表参道で訪日向け買い物キャンペーン、カード利用訴求

2:快適なネット環境

インバウンド客ならずとも、日本人観光客であっても、もはやインターネット環境は重要となってきています。快適なネット環境が整っていることで、より日本観光が楽しむことができるでしょう。

また、インバウンド客は日本国内の回線契約をしていない場合がほとんどです。自分の携帯電話をインターネットにつなぐ為にはWi-Fiが必要になります。

飲食店等でもdocomo、SoftBank、auなど無料Wi-Fiのシールをよくみかけます。ですがこのインターネット回線では、各会社の携帯を使用している人しか使えないものも多く、その場合ではインバウンド客は利用する事ができません。

街中で見かける外国人の多くの方がスマートフォンを手にしています。スマートフォン一台あれば、地図や翻訳機能が使え、観光の幅が広がります。

wi-fi対応

日本を訪問する外国人の不満として「無料公衆無線LAN(Wi-Fi)環境」があげられています。観光庁が平成23年に実施した調査によると、旅行中困ったこととして「無料公衆無線LAN環境」が36.7%と最多です。単純に計算すると、日本に来る外国人のうち3人に1人が日本のWi-Fi環境に困っています。

このように海外先進諸国と比較して、日本国内のWi-Fi環境は整備が進んでいないのが現状です。逆にいうと、Wi-Fiを設置した上で、利用できることをクレジットカード同様、店頭に掲示することで一定層の外国人のお客様を取り込めるかもしれません。
参考:価格com光回線比較
wifi対応

3:訪日外国人にも分かりやすい情報

ほとんどの外国人観光客は無料Wi-Fiを利用します。無料Wi-Fiスポットは近年、駅やコンビニエンスストア、ショッピングモールなどに設置され、よく見かけるようになりました。また、観光庁が無料Wi-Fiスポットが検索できるWebサイト「Free Wi-Fi Spot List」を開設するなど環境は整備されてきています。

出典:Japan. Free Wi-Fi
インバウンド客の方のために、Wi-Fiが利用できることを伝えるために、ステッカーを掲示することもとても有効な手段です。主に飲食店や観光スポットなどの屋内でWi-FiのIDとパスワードを案内するのに利用されています。

ステッカーには、Wi-FiのSSIDとパスワードを記載するスペースが用意されていますので、お客様が利用可能なSSIDとパスワードを記載しましょう。

SNSの活用

2017年に観光庁が実施したアンケートによると「出発前に役立った情報源」として21.4%の人が「SNS」と回答しました。

インバウンド集客では、インフルエンサーを効果的に活用することが重要です。インフルエンサー施策は、プロモーションにおいて重要な ”口コミ作り” に効果的です。

SNSの投稿は、その人が体験したリアルな情報が得ることができます。企業や公的な機関が発信する情報と比べて、「個人が発信する情報」に対する信頼が高まっていると言えます。

訪日外国人の方への集客には「おもてなし」の心を忘れずに

グローバル時代といわれて久しいですが、都内を中心に買い物をしている訪日外国人の方を見る機会も増え、インバウンド対応の必要性を少しずつ感じてきているお店の方も多いかと思います。

今回は手軽に対応できる施策の例をいくつかピックアップしましたが、その他にも、外国人を従業員として採用したり、外国人向けの媒体に出稿したりすることも費用はかかりますがとても効果的です。

オリンピックのキーワードともなっている「おもてなし」。訪日外国人の方々へきちんと「おもてなし」の気持ちをもって接することができれば、効果的に集客することができるでしょう。

より効果的な訪日外国人集客をしたい方におすすめのアプリ

SHOPFORCE(ショップフォース)連携のアプリ「スタンプス」では、既にお店のファンになっているお客様がお店についてSNS共有できる機能があります。

その投稿内容は、お店で投稿文を自由に設定することができます。例えば、英語などの外国語での文章を作成し、お店のファンの方に投稿、拡散して頂くことで、インバウンド客への認知に繋がることでしょう。

お店は、日本国内から海外へとお店の情報を積極的に行うことができます。手前味噌ですが、お店の認知度アップにも貢献し、集客できるサービスを提供しています。