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Instagramの人気に着目!巻き込み型マーケティング

マーケティング
  • hatena

未だ勢い衰えず、盛況を呈する「インスタグラム」。今回はそんなインスタグラムを使ったマーケティングについて、取り上げます。

実際に、インスタグラムがどのように企業活動に活用されているのか、その事例を交えて掘り下げていきましょう。

Instagramで巻き込み型マーケティング

モバイルビジネスに詳しいMMD研究所が、スマートフォンを所有する20歳以上の男女563人を対象に、SNS/コミュニケーションサービスの利用について聞いたところ、「現在利用している」という回答が最も多かったのは、「LINE」で66.6%、次いで「Facebook」が47.4%、「Twitter」が35.3%という結果となりました。なお、昨年の同様の調査と比較すると「Instagram」の利用率が最も増えており、6.6ポイント増となり他のSNSよりも増加率が大幅に伸びました。また20代女子の間では「ツイッターよりインスタ派」が上回っているという話も耳にします。

利用しているsns

出典:https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1464.html

匿名で利用でき、文章を考えずともビジュアルでコミュニケーションを取れる気軽さや、情報がビジュアルで次々と飛び込んでくるフォーマットによって、スピーディーに情報収集・発信をしたい若者世代を中心に人気を博しています。

また、単純に写真を撮る楽しさ、簡単におしゃれな加工ができる画像編集の楽しさ、それらをシェアする楽しさも人気の要因となっており、ユーザーのクリエイティビティ、ツールの持つ情報の拡散性が、マーケティングの観点からも、非常に注目されています。

Instagramのメインユーザーに向けたマーケティング

下記の調査結果からも、10代〜30代の若い年齢層がインスタグラムのメインユーザーであるという事が分かります。
instagramの利用状況

出典:https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1464.html

そこで、主にメインユーザー層をターゲットに、参加者が写真を撮りたくなるような「場」を提供し画像投稿を誘う「巻き込み型」マーケティングが注目されてきています。

写真のシェア〜拡散の流れが拡大すれば、それだけ宣伝効果が望めますし、何よりインスタグラム利用者が「楽しんでいる」だけでそれが叶うのであれば、もはやWin-Winの関係ならぬFun-Funの関係と言えます。ターゲットとする顧客のクリエイティビティやシェア欲求を掻き立てるような企画を展開し、その友人、家族、ネットを通じてその情報に触れる人たちを巻き込んでいこうというわけです。

また、インスタグラムを利用し自社のブランディングや商品紹介、延いては購入までの誘導を行う企業も増えてきています。個々人が自身のキラキラした生活を演出し、まさにブランディングを図る時代に、そこに羨望の眼差しを向けるフォロワーも含めいかに巻き込んでいけるか、またいかにコマーシャル臭を匂わせず自然に生活に溶け込ませていけるかが、Instagramマーケティングの肝と言えそうです。

Instagramマーケティングのキーワードは「インスタ映え」

インスタグラムを利用している若い女性たちは”インスタジェニック”=「いかにインスタ映えする写真を撮れるか?」ということを意識しながら行動の判断基準にしているといいます。

今、20代の女性などに絶景スポットやフェスに行くのが流行っているのも、「実際に体験して感動したい」目的よりも「SNSに写真あげて”いいね!”してもらいたい」目的のほうが大きいという声も聞きます。

「インスタ映えする写真を撮るため」に出かけるユーザーも存在する状況の中、そこに目をつけ、集客を図る企業や飲食店もまた増えてきています。

各世代に合わせた趣味趣向のリサーチや、全く新しい「カワイイ!」「おしゃれ!」「イケてる!」を生み出す努力、ユーザーのクリエイティビティを喚起させるアイディア出しが各所で行われるようになり、今ではインスタグラムが何か知らない世代にまで、「インスタ映え」というフレーズが先行して届くまでになりました。

次のセクションからは、この「インスタ映え」をキーワードに据え、顧客が参加したくなるイベント・企画を実行した2社の事例をご紹介します。企画する方も、参加する方も”楽しい”、新時代のマーケティングの形に触れ、是非ともご参考にして頂ければ幸いです!

Instagramマーケティング事例① コカコーラ「いろはす」

天然水ブランド「い・ろ・は・す」は、“水の日”に当たる8 月1 日(土)に、SNSイベント「い・ろ・は・す Meet」を開催しました。

InstaMeet(Instagramのオフ会)としては日本最大規模となる187 人が参加し、水の一瞬の美しさを捉えた写真を撮影。当日のうちに、六本木ヒルズで開催中の「SUMMER STATION」で表彰式が行われ、多数の作品の中から「い・ろ・は・す賞」などが選出されました。

参加者は用意されたバケツや水鉄砲などの小道具を使い、水風船が破裂する瞬間など、非日常的な瞬間を撮影しました。

参加・体験自体が楽しく、また他人とシェアしたくなる要素を含んでおり、「こんなイベントがあったんだ」という話題性もあります。商品のPRを越えて、社会を舞台にしたエンターテインメントにもなり得るInstagramマーケティングの可能性を教えてくれる事例です。

いろはす イベント

出典:http://news.walkerplus.com/article/62715/

これらの写真は、共通のハッシュタグ「#いろはすMeet」「#LoveWater」をつけて投稿されており、Instagram上でも見ることができます。

ハッシュタグ検索の普及も、その文言の設定次第でターゲットを絞りこんだPRが望めることから、注目される点の一つです。

Instagramマーケティング事例② キリンビール

キリンビールは2015年夏に泡をシャーベット上に凍らせて飲むビール「一番搾りフローズン〈生〉」を提供する一部の店舗にイラストつきの専用スティックを用意。来店客がスティックで泡をデコレーションした画像を投稿すると抽選で賞品が当たる「デコビール」キャンペーンキャンペーンを開催しました。

 

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出典:http://spnews.auone.jp/column/news/?ID=lbq_CLM201507310002
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数種類の文字やイラスト入りの専用ピックを泡にデコレーションできる「デコビール」。

ただ単に飲むだけでなく、目で見て楽しむものとしても大変好評です。従来のビールといえば、ジョッキでおじさんが乾杯するイメージが強かったと思うのですが、「一番搾り フローズン<生>」はかわいらしいビジュアルにまず驚かれて、お客様から歓声がわいたり、写真を撮ったりすることも多いです。

生ビール自体はありふれたお酒ですので、写真をSNSにアップするようなことは、フローズン<生>が登場するまでは見られなかった反応ということです。

全く新しい「カワイイ!」を生み出し、顧客のクリエイティビティを掻き立てる企画で、商品のPRと企業のイメージアップを図った事例です。

こちらの企画も、参加者がコマーシャルの一端を担っている格好ではなく、ただ”純粋に楽しんで参加している”というところがポイントです。

Instagramで巻き込み型マーケティング まとめ

SNSを利用した巻き込み型のマーケティングやイベントは、一般的なCMとは異なり消費者と一緒になって情報発信が出来る上に、参加者が知人に魅力を伝えてくれる効果もあります。

その拡散力は、ターゲットによっては、従来の広告やTVコマーシャルを凌駕するものになるかも知れません。

「自分の趣味趣向や新しく見つけた楽しみを他人と共有したい」「キラキラしたライフスタイルをアピールして注目されたい」といった、ユーザー自身の能動的な欲求を巻き込む手法は、まさに新時代のマーケティングスタイルと言えます。

”ユーザーが主役”というインスタグラムの特性を生かし、ユーザーと一緒に楽しむ、この時代ならではのマーケティングに、挑戦してみてはいかがでしょうか?