店舗経営のDX(デジタルトランスフォーメーション)を科学するウェブマガジン

店舗アプリを使用すれば店舗運営の課題を解決できる?! アイキャッチ画像

店舗アプリを使用すれば店舗運営の課題を解決できる?!

CRM
  • hatena

店舗運営においてCRMの構築は大きな課題です。顧客との関係を強化し、売上増進、利益の最大化をはかるには、店舗アプリを用いてCRMを強化することが求められています。

この記事では、店舗アプリによるメリットや導入の際に気を付ける点、代表的なサービスの例などをご紹介いたします。

店舗でアプリを導入するメリット

店舗でアプリを導入するメリット

店舗アプリとは飲食店・小売店などの店舗が集客のために、スマートフォンのアプリを活用した販促・集客ツールです。

その主な機能としてはクーポンの発行、スタンプカード機能、顧客へのプッシュ通知、モバイルサイトの構築などあります。
これらによって、集客やリピーターの獲得、顧客情報の一元管理などができるようになります。

さて、店舗アプリを導入すると、今までと比べて何が違ってくるのでしょうか?
具体的にはどんなメリットがあるのでしょうか?

 

プッシュ通知で直接顧客にアナウンス

店舗アプリの機能として、顧客のスマートフォンに直接告知できるプッシュ通知機能があります。

プッシュ通知はメルマガと比べても約4倍の開封率があると実証されており、顧客にお知らせを確実に届けたい時に活用できるツールです。

このプッシュ通知機能にクーポン機能を組み合わせると、より大きな効果が見込まれます。

 

リピーターの獲得促進

店舗アプリの目的は、リピーターを増やすことです。

リピーターを増やし、来店頻度を高め、購入単価をアップし、売上を増進することです。

店舗アプリにはリピーターを増やすための次のような機能が多く盛り込まれています。

 

‣手間の掛かる会員登録を簡略化し、無料アプリをダウンロードするだけで特典がもらえる機能

‣すぐに顧客に告知できるプッシュ通知機能

‣会員の購買金額などでレベルがアップするランクアップ機能

‣ポイントカードやスタンプカード作成の機能

‣アプリ内で決済を可能にするカートや決済機能

こうした機能を満載したアプリがあれば、売上げアップに繋がります。

業種や店舗の特性によって、必要な機能だけを選択することも可能となっています。

 

業務の効率化

店舗アプリの直接の目的はリピーターの獲得ですが、アプリを導入することで、業務の改善や効率化という副次効果も得られます。

店舗においては一人のスタッフが接客・レジ・販売管理・顧客管理など複数のオペレーションをこなしています。

店舗アプリの導入によって、次のようなスタッフの業務を効率化できるのです。

‣DMの作成業務(配信の電子化)

‣顧客データ管理業務(顧客管理機能)

‣決済の業務(カートや月額決済機能)

 

店舗でアプリを導入する際の注意点

店舗でアプリを導入する際の注意点

店舗アプリを導入するうえで、注意すべきことが幾つかあります。

これらの対処方法をしっかり講じておかないと、せっかく導入した店舗アプリが使用できなくなったり、思うような効果を得られないこともあります。実際にアプリの導入に取り掛かる前に十分に理解しておきましょう。

‣アプリの開発やアプリを維持をするのにかかる予算を考慮する

‣配信後も顧客のアプリ・ダウンロードを促進する必要がある

‣OSなどのバージョンアップにアプリが対応するようにしなければならない

‣運用トラブルが起きた時の対処方法を事前に知っておく必要がある

‣配信内容のマンネリ化を防ぐため、定期的に更新する必要がある

これらの注意点は、予め認識した上でしっかりと対応を考えておけば、かならずクリアすることできます。逆に全く知識を持ち合わせていないとアプリの利用を停止しなければならない可能性もあるため、事前に対処方法を知っておく必要があるでしょう。

このような課題はどこの店舗にも共通することです。
店舗アプリを開発し、導入実績のあるITベンダーはこうした問題点に対する解決策をいくつも持ち合わせています。

導入検討の際にあらゆる状況を考えてベンダーの担当者とよく相談することをおすすめします。

 

店舗アプリサービスを導入する

店舗アプリサービスを導入する日本には既に数多くの店舗アプリサービスが存在しています。

スクラッチ開発といって、専門のベンダーに委託して、オリジナルの店舗アプリを一から作成してもらう方法もありますが、これは想像以上に開発コストが掛かります。

 

日本全国に何百店舗も展開するような大手はともかく、中小規模の事業者にスクラッチ開発・導入は負担が大きすぎます。

既に開発され、実績がある店舗アプリのパッケージを導入することをおおすめします。

これからパッケージ化され、カスマイズが容易な店舗アプリの中から、まずは大手のGMOが提供する店舗アプリを一つご紹介いたします。

 

GMOおみせアプリ

テンプレート方式で、予め用意されたテンプレートから必要なものを選択し、そのテンプレートをベースにカスタマイズする。必要な機能だけチョイスし、自店に合った形で安価に構築できる点が評価されています。

‣プッシュ通知機能

‣ポイントカード機能

‣クーポン機能

‣ランクアップ機能

‣サブスクリプション(月額自動引き落とし)機能

‣カート・決済機能

‣チケット機能・ゲーム機能

以上のテンプレートから必要なテンプレートを選び、それぞれをカスタマイズしていきます。

カスタマイズ開発に要する期間は申込から1ヶ月程度です。

2機能限定の最小プランの場合、システム開発やカスタマイズ費用を除いて月額2万円~、全ての機能が使えるスタンダードプランは月額5万円~です。

その他の店舗アプリサービス

その他の店舗アプリサービス
上記で紹介した「GMOおみせアプリ」の他にも様々なサービスがあります。

アプリメンバーズ

アイユー株式会社が提供する店舗アプリです。通常なら数百万円はするアプリ開発費用が、全ての機能を選んでもゼロ円というのが驚きです。

一般的な店舗アプリに必要なプッシュ通知や会員証・ポイントカードなどの機能が一通り備わっていますが、月額費用は19,800円、初期費用は通常100,000円のところ、キャンペーン価格だと30,000円となっています。

アプリメンバーズはコストパフォーマンス抜群のアプリですが、難点を一つあげると、アプリダウンロード数が10,000件を超えると月額費用が5,000円上がることです。

想定会員数が10,000人を超えるような企業、店舗は、よく料金シミュレーションしてから導入検討した方がよいかもしれません。

 

アプスタ

株式会社ドリームネッツが提供する店舗アプリです。

店舗アプリとしての基本機能は全て備わっており、初期費用は一律100,000円となっています。

アプスタは単独店舗向けにはバリュープラン月額29,000円と、エンタープライズプラン月額50,000円の2プランが用意されています。

機能的な差異はほとんどなく、エンタープライズプランだと多店舗管理が出来る点が異なります。

カスタマイズは有償対応となりますが、必要機能はほぼ網羅されており、最小限のカスタマイズで済むという点もありがたいところです。

 

SHOP FORCE

SHOP FORCEが提供する店舗アプリです。

店舗アプリとしての基本機能は全て備わっているほか、アプリ導入で起こりがちな「作ったはいいもののダウンロードされない」という課題を解決できるさまざまな手段が揃っています。

SHOP FORCEは、店舗オリジナルのアプリだけでなく、プラットフォーム型スタンプカードアプリ「Stamps」のみの導入支援も行っております。

自社のブランディングよりも、まずは店舗アプリとしての機能を揃えて運用を始めたい、という場合に最適です。

カスタマイズをしなくとも必要機能はほぼ網羅されているうえ、店舗数によって月々の料金が変わらないで済むという点も嬉しいポイントです。

多店舗展開されているような企業・店舗は、検討してみてはいかがでしょうか。

 

店舗アプリのまとめ

店舗アプリの概略や効果についてはご理解いただけましたでしょうか?

また、想像よりも導入のハードルが低いこともお分かりいただけたのではないでしょうか。

昨今、CRM(Customer Relationship Management )といって、顧客との関係構築管理が、店舗の売上拡大や利益の最大化の鍵となっています。

そのCRMの実現の手段として店舗アプリが開発されています。

今や誰もが持つようになったスマホを最大限に活用することで、店舗側は大きな投資をすることなく、そのCRMを手にすることができるのです。

これを利用しない手はないでしょう。
この競争の厳しい時代において、勝ち組として生き残るためにも、積極的に店舗アプリの導入を検討されてみてはいかがでしょうか。ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。