店舗経営のDX(デジタルトランスフォーメーション)を科学するウェブマガジン

店舗アプリのメリット・デメリットとその導入事例から学ぶこと アイキャッチ画像

店舗アプリのメリット・デメリットとその導入事例から学ぶこと

CRM
  • hatena

店舗アプリを導入したいと考える経営者や店舗の責任者の方は少なくありません。では、店舗アプリを導入するとどんなメリットが得られるのでしょうか?デメリットはないのでしょうか?実際に店舗アプリを導入した店ではどんな効果が出ているのか、導入事例から学んでみましょう。

【店舗アプリ 事例】店舗アプリの導入メリット

【店舗アプリ 事例】店舗アプリの導入メリット イメージ画像

店舗アプリの主な目的は、平たく言えば「リピーターを増やす」ことです。リピーターを増やすことで来店頻度を高めて、購入額を増やし、売上を増進することです。そのための機能や仕掛けが店舗アプリには組み込まれています。後ほど、導入事例をご紹介しますが、それら事例から「リピーターを増やす」ための機能や仕掛けがあることをお分かり頂けると思います。
では、店舗アプリの具体的なメリットについて、見ていきましょう。

リピーターを増やせる

店舗アプリは顧客との距離を縮めるCRM機能を持ちます。さまざまなセールのお知らせ、ポイントやクーポンの提供など、顧客が得する情報をいち早く伝え、来店を促すとともに、顧客に良い体験をしてもらうことで、顧客づくりを促進します。これがリピーターを増やす力となるのです。

リピーターの囲い込みができる

クーポン利用やポイント付与、決済データなどの集計・分析機能により、今まで以上の顧客の顔が見えるようになり、さらに効果的なプロモーションが行えます。

プロモーションのヒット率アップ

プッシュ通知やSMS連携などで、セール情報などを顧客に見てもらえる確率が増し、セールスプロモーションの視認率、開封率、ヒット率がアップします。

店舗運営の効率化

これまで、顧客管理やチラシ作成やDM作成に費やしていた時間や労力を削減でき、また紙のスタンプカード、ポイントカードやチラシを廃止することで、ペーパーレス化、コスト削減、運営効率の向上が図れます。

▶【店舗アプリ比較!】店舗DX実現にむけて最適な店舗アプリの導入を検討してみよう

【店舗アプリ 事例】店舗アプリ導入のデメリット

【店舗アプリ 事例】店舗アプリ導入のデメリット イメージ画像

店舗アプリはさまざまなメリットがありますが、一方ではデメリットもあります。デメリットを無くす、デメリットを軽減する策についてもしっかり講じておくことが大切です。では、想定されるデメリットについて見ていきましょう。

アプリのダウンロードが必要

店舗アプリは顧客にもアプリをダウンロードしてもらったり、WEB型アプリの場合は、ブックマーク登録をしてもらう必要があります。アプリのタウンロード、ブックマーク登録をしてもらわなければ、店舗アプリは導入効果を得られません。そのためには、顧客がダウンロードやブックーク登録をしたくなるようなインセンティブ、アプリ利用で常に割引、クーポン進呈などの顧客を惹きつける対策が必要です。

開発コストや維持コストが掛かる

当然のことですが、店舗アプリを導入するためには費用が掛かります。また、アプリの機能追加、バージョンアップなどのコストが掛かります。これらのコストを上回るだけの効果を得られるよう、システムの活用を徹底するなどの対応が必要です。

システムダウンやネットワーク障害の影響

システムダウンは店舗運営ばかりか、直接顧客にも迷惑を及ぼし、店舗イメージダウンを招きます。クラウドサービスの活用など、ダウン対策をしっかり講じておく必要があります。またネットワークが命です。店のWi-fi環境が悪い場合には、予めネットワークの増強を検討しておくことが求められます。

 

【店舗アプリ事例】-その1

【店舗アプリ事例】-その1 イメージ画像
店舗アプリのメリット・デメリットについて述べましたが、続いて事例を紹介してまいります。実際に店舗アプリを導入した店ではどのような効果が得られたのでしょうか。導入事例から確認していきましょう。

老舗お餅店 もち処「一久大福堂」

▮導入アプリ:GMOおみせアプリ
▮目的:来店頻度の向上
▮導入の不安要素:
①顧客の多くが高齢者で、アプリを使えるか不安だった
②店のパートタイマーにも高齢者が多く、反対の声もあった
→店を回って、操作に不安があるパートに直接指導した

▮導入効果
・半年間で1,000件以上のダウンロードがあり、予想以上に利用されている
▮良かった点:
①紙のスタンプがアプリになり、スタンプカードを忘れるお客が減った
②友だち紹介機能でお客が増えた
③売上が悪い時はプッシュ通知を使い、すぐに対策が打てる

オールハンドエステTRINITY

▮導入アプリ:UPLINK
▮目的:ポイントカード・スタンプカードのデジタル化によるカード忘れの防止
▮導入の不安要素:
・お客様にダウンロードしてもらえるか不安だった
→カウンセリング時にアプリの特典を伝え、月に150件程度のダウンロード実績
▮導入効果
・来店頻度向上・売上向上の効果があった
▮良かった点:
・トーク機能により、予約やキャンセルのやり取りが行えるため、電話の代わりとなって、お客様も従業員も重宝している。

 

【店舗アプリ事例】-その2

導入事例をご覧になっていかがでしたか? 顧客との距離を縮め、自店への支持をいかに高めるかについて腐心されてことが分かります。続いて2つの事例についてご紹介します。いずれもアプリの導入によって所期の目的を達成されたことが伝わってきます。

株式会社八天堂

▮導入アプリ:Yappli
▮目的:
店舗とECの一体化(オムニチャネル化)
▮導入の不安要素:
・費用面の不安、アプリ運用の知見不足
→費用は想定内、ユーザビリティが非常によく、管理画面も分かりやすかった
▮導入効果
①初月ダウンロード件数目標の1,000件をクリア、アプリのプッシュ通知を見て来店されるお客様も増えた
②ECサイトの更新がアプリにも繁栄され、運用の手間が激減
▮良かった点:
・プッシュ通知の開封率と使用する画像との因果関係が分かり、通知内容のブラッシュアップ効果につながっている。

「てけてけ」「the 3rd Burger」

▮導入システム:SHOP FORCE
▮目的:顧客データ活用の新たなマーケティング施策実現
▮導入の不安要素:新システムを入れても現場に定着しない
→運用がシンプルになり、お客様への声掛けフローが確立
▮導入効果
①お客様自らデジタルスタンプやクーポンを利用されている
②戦略的なクーポン販促で来店客の大幅増加
▮良かった点:
①きめの細い戦略的な販促施策を打てている
②マーケティングのオートメーション化がされている

店舗アプリ導入成功の秘訣

ここまで、店舗アプリの導入メリットとデメリットをあげ、さらに店舗アプリの導入事例をいくつかあげてきました。いずれの事例も、当初抱いていた不安は解消され、さまざまな良い効果が得られています。また、成功した事例から見る限り、皆さんそれぞれ、店舗アプリ導入に明確な目標を持ち、臨まれている点が注目されます。さらに、実際に運用する現場の方々の理解と協力が欠かせないことも明らかになっています。繰り返しになりますが、アプリの導入は目的ではなく、目的達成のための手段です。導入の効果が得られるか否かは、導入に対する強い意思と、関係者全員の理解と協力、そして顧客に喜んで使ってもらえる仕組みであるか否かに掛かっています。

店舗アプリのメリットを導入事例でご紹介!

店舗アプリのメリットについて、もう少し具体的なことが知りたいとお考えではありませんか?

こちらからは、「SHOP FORCE導入企業様がアプリ化を通じてどのようなメリットがあったのか」に関して、実際の数値結果等も踏まえながら知ることができます。ぜひ、店舗アプリに関する情報収集としてご活用ください。