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ネイティブアプリとは?特徴から開発するときのポイントまでを紹介

マーケティング
  • hatena

店舗の集客や宣伝のためにネイティブアプリの作成を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。本稿では、ネイティブアプリとは何か、ネイティブアプリの特徴、開発するときのポイントをご紹介します。是非参考にしてください。

ネイティブアプリとは?

ネイティブアプリとは?
ネイティブアプリとは、スマートフォンやタブレットなどのホーム画面からアクセスできるアプリのことです。スマートフォンの個人普及率が約65%、20,30代では90%以上を超えるほど利用が増えています。スマートフォンの大きな特徴は「アプリ」をダウンロードすることで様々な機能を利用することができることです。このいわゆる「アプリ」とよく呼ばれるのがネイティブアプリです。

アプリの種類

アプリには大きく3つの種類があります。まず1つは、スマートフォンやタブレットのOS上で稼働するネイティブアプリです。ネイティブアプリは、スマートフォンなどにダウンロードすることによって利用可能であり、WIFIなど通信がつながっていなくても利用できます。2つ目は、Google ChromeやSafariなどのブラウザ上で起動するWEBアプリです。例えば、GmailやGoogle Documentなどページにアクセスすることで利用できるアプリのことを指し、ブラウザが接続できなければ利用できません。3つ目は、ネイティブアプリとWEBアプリをあわせたハイブリッドアプリです。ネイティブアプリでもWEBアプリでも同様の動作が可能な設計をするものであり、代表的なものとしてはクックパッドや食べログなどがあります。

ネイティブアプリの特徴とは?

ネイティブアプリの特徴とは?
それでは具体的にネイティブアプリの特徴をご紹介していきます。

動作が早い

ネイティブアプリの最も大きな特徴の一つは、動作が早いということです。WEBアプリの場合、ブラウザ上で起動するため、ネット環境の影響や機能に特化していないため動作が遅くなるということがあります。しかし、ネイティブアプリで提供する機能に特化して開発しているため、ネット環境に影響も少なく、早い動作で起動することが多いです。サービスにおいて、どのような顧客体験を提供で来るのかが大きく影響する中で、1秒でも早い動作などスムーズなUIというのが重要なってきているため、動作が早いことはアプリ開発において重要な視点の一つです。

プラットフォームに登録

スマートフォンのネイティブアプリの場合、iPhoneであればApp Store経由、AndroidであればGoogle Play経由でダウンロードするのが一般的です。そのため、アプリを探しているユーザーはプラットフォームで検索するため、検索結果に関連性あるアプリとして表示されることで新しく使い始めるユーザーもいるかもしれません。また、多くのユーザーはプラットフォームにすでに決済情報を登録しています。そのため、有料コンテンツや有料プラン登録などへのハードルが下がり、売上があがる可能性もあります。このように、ネイティブアプリの場合、新規顧客開拓や新しい売上げアップに繋がる可能性があります。

その一方で、プラットフォームに登録するためには、審査を受けなければいけません、特にAppleが提供する App Storeでは審査に2週間近くかかったり、条件、手数料が厳しいで有名です。しかし、日本ではiPhoneユーザーの割合が高いことから対応をおすすめします。

デバイスの機能を活用

3点目は、デバイスの機能が活用できるという点です。例えば、スマートフォンの場合、GPS、カメラ機能、プッシュ通知や加速度センサーなどと連携することが可能です。例えば、近くの店舗を検索するなど位置情報を活用する場合やQRコード読み取りなどカメラを活用する機能を利用した場合などはネイティブアプリがおすすめです。また、プッシュ通知を活用することでユーザーの利用促進にもなるため、ユーザーの継続利用が可能です。

ネイティブアプリのデメリット

ネイティブアプリのデメリット
ネイティブアプリの特徴をご紹介してまいりましたが、一方デメリットもあります。

ユーザーのダウンロードが大変

アプリを利用するには、WEBアプリの場合はアクセスするだけで利用可能です。しかし、ネイティブアプリは消費者がダウンロードすることが必須です。また、現在ユーザーはスマートフォンに多くのアプリをダウンロードしており、ホーム画面がいっぱいになっていることも少なくありません。そのため、新たなネイティブアプリをダウンロードさせるための心理的ハードルが高いです。

また、Googleの検索やバナー広告などからのダウンロード促進もWEBサイトへの流入と比較して難しいため、顧客獲得単価が高くつくなどの問題があります。

開発コストがかかる

ネイティブアプリの大きなデメリットの一つが、開発コスト、機関が大きくかかることです。従来のWEB開発やソフトなどと比べても、たとえば、最低でもiOS用、Android用など複数のバージョンを準備させる必要があるなど手間も大きくかかります。そのため、最低限の機能であれば、WEBアプリの法が良い場合もあります。実際にどのように利用させたいのか、どのような機能があるのかをしっかり検討した上で自社に適したアプリを選ぶようにしましょう。

ネイティブアプリ開発のポイント

ネイティブアプリ開発のポイント
最後に実際にネイティブアプリを開発するときに注意すべきポイントをご紹介します。

ターゲット・利用機能の検討

実際のアプリの開発を始める前に、しっかりターゲット、機能を検討しましょう。どのようなターゲットを狙うのか、ターゲットにどのように使われるのを想定するのかやそのときに必要な機能は何なのかを事前に検討しましょう。ご紹介したようにネイティブアプリの開発には費用も期間もあります。そのため、場合によっては、アプリではなくWEBアプリが適していたり、SNSの企業ページを運用するだけでも十分の可能性があります。このようにアプリの目的、ターゲットをしっかり整理しましょう。

イメージの共有

アプリが完成してから想定していたアプリとイメージが違うということがあります。このような失敗を避けるためにも、開発業者と作成したいネイティブアプリのイメージを共有しておくようにしましょう。例えば、既存のアプリで近いものや利用したい機能があればリストアップしたり、インタフェースがどのようなものなのかをスケッチしてみるなど自社内の要望をなるべく具体化させておくことが有効です。具体化させることで、業者と話したときに予算内で可能か不可能かなどディスカッションすることもできます。そのため、自社内で作成したいイメージを明確にし、しっかり共有し間違いがないようにしましょう。

導線を検討する

ネイティブアプリの最初のハードルはダウンロードしてもらうことです。そのため、アプリを作るということに満足せずに、どのようにダウンロードしてもらうのかまでの導線設計もしっかり検討しましょう。インターネット広告塔だけでなく、店頭での誘導、店員によるおすすめなどが重要になります。そのためには、実店舗の協力が得られるような仕組みも検討しましょう。

ネイティブアプリとは?についてのまとめ

いかがでしたでしょうか。店舗の顧客開発などのためにアプリ開発を検討している企業も多いかもしれません。ネイティブアプリはスマートフォン似直接ダウンロードするため、動作が早く、機能性が高いアプリです。また、デバイスの機能も使えるため、顧客体験を実現するために有効な手法の一つです。しかし、開発にコストや期間がかかってしまう問題もあり、しっかり運用していかなければユーザーに使われない、コストだけのアプリになってしまいます。そのため、ネイティブアプリを開発する上で、まず自社がアプリを通してどのようなことを実現したいのかの目的や機能を整理し、最も適した手法を選び、どのように運用していくかまでを検討しましょう。