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デジタル抽選システムを作って新規会員の獲得・利用販促をしよう!

マーケティング
  • hatena

新規顧客の開拓や、自社サービスの利用販促にお困りの企業も多いのではないでしょうか。企業によっては広告宣伝費に多額のお金を掛けているにもかかわらず、なかなか効果が上がらないこともあるでしょう。それらの悩みを解決する手段はいくつか考えられますが、今回はその中の一つである「デジタル抽選システム」の導入方法について紹介します。

デジタル抽選システムとは?

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デジタル抽選システムは、Web上にて抽選を行う仕組みのことを指します。具体的には、QRコードを読み取り後、キャンペーンサイトへ飛び、各種指定の抽選が行われます。QRコードが印字された用紙を配布さえすれば、当日訪れた購入者や参加者などの限定した顧客を抽選に参加させることも可能です。またアプリとの連携もできますので、アプリ利用者限定ということも可能です。インターネット上にてホームページを訪れた人全員に無料・有料で抽選を実施し集客を行うことにも利用できます。現在コロナウイルスの影響もあり、緊急事態宣言により休業を勧告された売上が停滞した商業施設や店舗に於いては、緊急事態宣言解除後も販売の苦戦が強いられています。また、現在も新型コロナウイルスの猛威は止まることはありません。

これらの事から商業施設や商店街などでは密状態を作りえるガラガラ抽選会やヒーローショーなどが実施できない状況です。こういった昨今の状況と手軽にできる集客力アップのための施策として、デジタル抽選システムの導入を考える企業は増えており、そのようなサービスの導入を行っている会社として、株式会社クレアンスメアードや、デジタルラインなどがあります。

デジタル抽選システムの導入方法

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導入としては、大きく自社で開発する方法と、デジタル抽選システムの導入をサービスとして行っている会社に依頼する方法があります。両方について説明します。

自社開発を行う方法

会社がWeb系の仕事を取り扱っていれば豊富なWebエンジニアも社内にいるはずなので、その人の工数を借りて作成するのもアリです。外部に委託するよりもオリジナリティのあるものを作れるのが特徴です。ただし、デジタル抽選システムを作れるようなエンジニアが社内にいないと、一から採用していかないといけないので難しいでしょう。

デジタル抽選システムの導入をサービスとして行っている会社に依頼する

こちらは自社開発を行うよりも手軽に行えます。株式会社クレアンスメード、株式会社シスパル、デジタルラインなど多くの企業がこのサービスを手掛けています。会社によってはシステムの作成からオプションで導入後の運用のサポートをしてくれるところもありますので、「作ったとしても運用するノウハウがない!」という声にも対応可能です。値段ややりたいことと比較してどこが良いか、比較検討してみましょう。ただし他企業に依頼する場合はデザインや型などは決まったものしか作成できなかったり、他企業をやり取りしないといけない分意思疎通に時間を割く必要は出てきたりします。

デジタル抽選システム導入のメリット

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ではここからはデジタル抽選システム導入の具体的なメリットとデメリットについて説明します。

新規顧客の獲得が見込める

デジタル抽選を行うことにより、新規の顧客からも「抽選があるなら受けてみよう」という気になって飛びついてくれます。そうすれば、例えば抽選を受けるのに簡単なアンケートに答えてもらって顧客のニーズをチェックしたり、ダイレクトに連絡先を書いてもらったりすることもできます。気になって抽選にきてくれた見込み顧客の連絡先を知ることができれば、後日コンタクトを取ることも可能でしょう。自社との接触があった分、サービスを実際に買ってくれる確率も高いので効率的な営業ができるようになります。

手軽に扱える

また店舗やイベントに来てくれたお客様だけでなく、Web上でもすぐに載せることも可能で、非常に簡単に扱えるのもメリットです。インターネットが発達した現代において、ネットを活用しないのはもったいないです。しかしQRコードさえあれば問題無いので、ホームページやメッセージなどに載せて発信することができます。

売上・利益増加が見込める

上記で説明したメリットから派生したものになりますが、そうして新規顧客が増えれば売上・利益の増加が見込めます。さまざまな業種で現在利用されており、商品売上60%アップ、アンケート回収率80%アップ、リピート率30%アップといった効果が続々と出ています。

デジタル抽選システム導入のデメリット

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導入にコストが掛かる

依頼する会社にもよるのですが、導入するのに初期費用で平均20万円ほどかかり、そこから月額がオプションに応じて2万円~という値段がかかります。法人として運用する分には手が出ない金額ではありませんが、個人事業主やフリーランスで物を売っている方が利用するには、料金が高くなかなか手を出せないかと思います。そのため基本的には法人向け、そしてできるだけ大企業向けのサービスと言えます。

個人情報漏洩の危険性がある

普段利用しているインターネットは、悪意のある第三者が通信の中身を盗み見て悪用することが可能です。情報漏洩などのセキュリティ事故が起きないように、その提供業者が信頼できる企業なのかというのをしっかりと見極める必要があります。常時SSL通信をしているか、PマークやISMSなどを取得しているシステムなのかなどは選定基準として有効でしょう。

運用が面倒

実際にデジタル抽選システムを作っても、その運用方法を考え企画する必要が出てきます。特に自社にWebマーケティングに詳しい人材がいないとなかなか良い運用方法が思い浮かびません。不安がある場合は、そのシステムを作った企業に運用代行してもらえることもあるので、任せてしまうのも手です。ただし、デジタル抽選システムを作り提供している会社はデジタル抽選システムのプロではありますが、自社のことを知っているわけではありません。なので良い運用をするには、双方の知識を掛け合わせて協力する必要があることは肝に銘じつつ、任せすぎるのも控えるようにしましょう。

デジタル抽選の導入例

デジタル抽選の導入例 イメージ画像

ではここからは導入例を二つ紹介いたします。

大手流通メーカーの例

取り扱いのある新商品コーヒーの販売促進を目的としてデジタル抽選システムを導入した事例です。コーヒーにシリアルコードのシールを添付して販売し、年代や都道府県などの簡易な情報を応募時に登録してもらいます。対象商品は一つですが、複数応募(何本も購入)が想定されたためポイントコレクト形式を採用し、ポイントを貯めた上で、顧客が任意で好きなタイミングで抽選できるようにカスタマイズしたそうです。属性情報などマーケティングデータの取得も行え、顧客・企業ともにウィンウィンな施策となりました。

お菓子メーカーの例

新商品のお菓子発売時販促でデジタル抽選システムを導入した事例です。対象商品へシールを貼付して、顧客には購入後にキャンペーンへ応募してもらいます。キャンペーンごとに、アイドルやゲームメーカー様とタイアップしオリジナルのQuoカードやぬいぐるみなどの賞品が当たります。モバイルキャンペーン形式のため、スマホやガラケーからの応募となるようにしているのもポイントです。ポイントコレクト形式を採用したことで、対象賞品ごとに必要ポイント数を個別に設定して応募してもらえるようにしました。はずれの応募者にはデジタルコンテンツ(壁紙やデコメ素材)を配布し、応募者全員に景品をプレゼントしています。

おすすめのデジタル抽選システム

おすすめのデジタル抽選システム イメージ画像

最後に、おすすめのデジタル抽選システムを紹介します。

begame.jp

当選確率や上限数を管理画面上でリアルタイムに変更できる抽選システム『begame.jp』は、マルチデバイス対応のキャンペーンツールです。

  • スロット
  • ルーレット
  • ガラポン
  • クレーンゲーム

上記のゲームから選べます。シリアルコード認証やRT認証などの機能もあるそうなので、自社の販促ツールに合わせてカスタマイズしてみてはいかがでしょうか。

■公式ページ:『begame.jp

 

Pad抽選

PC、スマホ、タブレットに対応したデジタル抽選サービスです。1施策につき、1か月6万円から利用できる良心的な金額の抽選サービスです。約2週間ほどで実装可能とのことなので、急ぎの際にも相談しやすいでしょう。

抽選方法は以下の6種類の中から選べます。

  1. クレーンゲーム
  2. 釣りゲーム
  3. ルーレットゲーム
  4. スロットゲーム
  5. おみくじ
  6. カードゲーム

追加料金を支払えばデザインやBGMのカスタマイズもできます。WEB版とアプリ版があるので、キャンペーンに合わせて検討してみてください。

■公式ページ:『Pad抽選(WEB版)』

デジタル抽選システムを取り入れて、売上を伸ばそう!

このように、デジタル抽選システムを導入することにより顧客情報の獲得や新規顧客の獲得、入会促進、新商品訴求というさまざまなメリットが見られます。それに付随して、会社の売上や利益を上げ、経営の安定につながります。特に自社の商品やサービスを持っている会社にとっては、新規顧客を獲得していくことは死活問題です。

最近ではコロナウイルスの影響もあり、店舗やイベントなどにお客さんに実際に会って顧客のニーズを把握していくのは難しくなっています。なので、今の時期だからこそWebやアプリを活用したマーケティングは必須になっています。他の企業に後れを取らないよう、新しいマーケティング戦略としてデジタル抽選システムを導入してみてはいかがでしょうか。

▶参考:アプリを活用したマーケティング手法のメリット・デメリットとは? についてはこちら

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