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iPhoneアプリの作り方を徹底解説!4段階に分けてわかりやすく

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  • hatena

日本でのシェア率が高いiPhone。そんなiPhoneのアプリはどのように作られているのでしょうか?本記事ではiPhoneアプリの作り方をわかりやすく徹底的に解説していきます。「アプリを作ってみたい。」「開発を依頼したらどのような流れで作られるのかな?」と気になる人はぜひ最後までご覧ください。

iPhoneアプリの作り方:準備編

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まずは「iPhoneアプリの作り方:準備編」です。ここでは必要なツールと習得すべきプログラミング言語を紹介していきます。

必要なツール

・Mac
Xcode

MacのパソコンにiPhoneアプリ開発ツールであるXcodeをダウンロードします。androidアプリを作るときはWindowsやLinuxでも大丈夫ですが、iPhoneアプリの場合はMacにこだわるべきです。Mac以外のパソコン、WindowsやLinuxでもアプリ自体を作ることはできますが、App Storeにリリースができません。開発ツールのXcodeはMacのApp Storeからインストールできます。

必要なプログラミング言語

iPhoneアプリを作るときは主にSwiftかObjective-Cでコードを書いていきます。Objective-Cは1984年に生まれた古い言語なので現代のアプリに合わせる応用性が乏しく、2020年現在ではあまり支持されていません。現在の一般的な作り方では2014年にリリースされたSwiftが主流となっています。ただし最近ではJavaScriptやPython、KotlinでもiPhoneアプリを開発できるので、新しくSwiftを習得する必要性が小さくなってきています。

iPhoneアプリの作り方:企画・設計編

iPhoneアプリの作り方:企画・設計編

次は「iPhoneアプリの作り方:企画・設計編」です。アプリをプログラミングしていく前にどのようなiPhoneアプリを作るのかを考えます。プログラミング前の企画と設計について説明していきます。

企画

アプリの概要を考えていきます。主に次のようなことを考えましょう。

・ジャンル
・アプリを使用するタイミング
・ユーザー像
・アプリを作る目的
・収益化方法

アプリのジャンルには、ユーティリティ(カレンダーやメモ帳など)やゲーム、チャットサービスなどがあります。ゲームはアプリ開発の中でかなり高難易度です。作り方も複雑でレベルが高いので、依頼する場合も開発者をよく吟味した方が良いでしょう。専門のゲーム開発会社でさえもリリースまでには多くの困難があります。

チャットやコミュニティサービス、マッチングサービスはアプリを作ることよりもサービスを広めることが目的なので、マーケティングにある程度詳しい開発者を選ぶべきです。また収益化を目的とする場合は、収益化方法をあらかじめ考えておきます。

設計

プログラミングする前にアプリのデザイン・外観を考えます。手書きで簡単に描いても良いですし、現在ではProttCacooを使うときれいに設計できて便利です。アプリを操作していくことでどのように画面が移り変わっていくのかを思考していきます。

iPhoneアプリの作り方:開発・テスト編

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続いて「iPhoneアプリの作り方:開発・テスト編」です。iPhoneアプリの作り方の中で、最も中心的な部分です。開発とテストに分けて説明していきます。

開発

XcodeをMacのApp Storeからダウンロードしたら、さっそくアプリをプログラミングしていきます。Xcodeのストーリーボードと呼ばれるところで外観を作っていきます。ストーリーボードでは背景色を変えたり、ボタンを追加したりします。また画面を追加したり、ボタンを押したら画面が切り替わったりするような簡単な設定が可能です。しかし複雑な動きにはコードを書く必要があります。コードを書くときはSwiftを使うことがほとんどです。

テスト

ストーリーボードが完成してコードを一通り書いたら、アプリのテストです。テストはiPhone端末があれば実際に試すことができます。世の中に広く広めたい、収益化をしたいと考えるのであれば、端末で試しておくと安心です。ただしiPhoneがなくてもパソコン上でシミュレーターを起動させることで問題なくテストできます。テストをしてみて不具合や誤作動があれば解決していきます。思い通りスムーズにコードを書いても不具合は必ず発生し、何度も解決が必要です。まさにトライ&エラーの繰り返しでiPhoneアプリは完成します。

iPhoneアプリの作り方:リリース編

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次は「iPhoneアプリの作り方:リリース編」です。iPhoneアプリが完成したらいざApp Storeにリリースです。App StoreにアプリをリリースするにはAppleのdeveloper登録が必要で、年間で11800円かかります。アプリのリリースにはAppleIDが必要である上、CertificateやProfileの設定をするなど、作り方の中でもかなり工程を踏む部分です。

またアプリのリリースには審査を通過することが必要です。セキュリティ面で問題がないか、不快な表現が使われていないか審査されます。また不必要な個人情報の提供が促されているときも、審査不合格となります。加えて、リリースの際にはアプリでトラブルがあった際の連絡先・対処法の明記が必要です。

Appleの審査には以前まで数週間ほどかかりましたが現在は2~3日で完了するようになりました。一度審査に落ちたら不備を解決して再度審査を申請することになります。個人でリリースする場合は何度審査に申請してもそれほど影響はありません。しかし依頼を考えていて、リリースに合わせてキャンペーンやPRを行いたいときは、十分余裕を持って開発者に頼みましょう。アプリ開発の経験が豊富な業者であれば、審査に関するノウハウもあるので比較的安心です。

iPhoneアプリの作り方:注意点

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最後は「iPhoneアプリの作り方:注意点」を解説していきます。作り方だけでなく、注意点にも気を配っておくと安心です。

OSや端末の違いに注意

iPhoneアプリ1つを作るときでも、最近では様々なiPhoneがあるので端末ごとに対応できるよう注意が必要です。例えば最近では、iPhoneでもホームボタンのあるものとないものがあります。作るときには、どの端末でアプリを使ってもユーザーが使いやすいように配慮します。

維持費に注意

アプリは作るだけでは終わらず、バージョンアップやメンテナンスなど維持費が必要となります。最近のアプリはバージョンアップが頻繁に行われることもあります。維持費を考えておかないと予想よりも高いコストがかかってしまうので、企画する時点でしっかりと考慮が必要です。

法律に注意

法律には細心の注意が必要です。例えばアプリ内課金を採用する場合は、価格や購入方法、商品の提供時期、契約解除についての記載が必要となります。また、アプリ提供を終了するときの対処法も検討しておかないといけません。勝手に終了したときには損害賠償の責任が問われる可能性があります。なお著作権にも注意が必要で、画像や動画を使用するときは必ず確認しましょう。アプリを作るときには注意する法律が他にもいくつかあるので、企画する時点で考慮しておきます。

iPhoneアプリの作り方まとめ

iPhoneアプリの作り方をくわしく解説しました。準備からリリースまでかなり時間のかかる作業です。

自分でアプリを作ろうとしている人は、まずMacを準備してプログラミング言語の勉強から始めましょう。私たちの普段使っているアプリは簡単そうに見えて、実は複雑です。自分の想像したアプリを実現できるまでには、長い時間がかかるでしょう。ぜひ本記事のiPhoneアプリの作り方を参考にしてください。

アプリ開発を依頼したいと考えている人は、企画・設計の部分を詳細に考えることで自分の思うアプリにより近づきます。最初から詳細に考えることが難しいときは、ユーザー像や機能・収益化方法などを簡単に考え始めると発想が広がっていくでしょう。もちろん困ったときは開発者に相談すればOKです。