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購買意欲

購買意欲とは、消費者が商品、サービスを実際に「購入したい」、「体験したい」と思う気持ちの事。この意欲が消費者に生まれないと購入につながらないため、販売率は上がらない。販売する側は消費者に購買意欲を持ってもらうために、マーケティングを展開し、広告を打っていくのである。 店舗経営、ブランド運営で、マーケティングにおいて購買意欲に重点を置くということは、「商品が如何に消費者の目に留まるか → 如何に気にしてもらえるか → 如何に商品の価値を認識していただくか → 如何に購入していただくか」といった流れの中で、常に消費者の心理に商品の価値を届けるかという点において最善の方法を検討するということ。それぞれの段階で、消費者に気にしてもらえるような方法で施策を検討するわけであるが、心理的に効果のある手法を用いるなどして、限られたリソースを有効に使いたい。 初期の状態である、「消費者に商品を認知してもらう段階」では、”カリギュラ効果(禁止する)”、”スノッブ効果(限定品/無くなるなど)”と呼ばれる、少し過激なアピールで消費者の目を引く方法がある。こうやって、わざと強いアクションで気を引いて、消費者に認知してもらう。 そして次のアクションは、「興味を持ってくれた消費者を、一気に惹く段階」で、”カクテルパーティー効果(多くの情報の中でも気になる情報には反応すること)”、”シャルパンティエ効果(錯覚を生む表現の事:1gと1000mg)”などを使って、売り手がアピールしたい情報を、質を落とすことなく消費者に伝える。 さらに、「購買意欲がある層に対して背中を押すアクション」では、”フレーミング効果(表現の仕方)”、”バンドワゴン効果(流行はよく見える)”などを活用し、消費者を「買う」アクションに導く。 これらの心理戦略は使いすぎると重くなって逆効果だが、上手に使うと効果抜群である。一つの方法にとらわれず、いろいろなプランを検討してみる。