店舗経営のDX(デジタルトランスフォーメーション)を科学するウェブマガジン

スーパーアプリ

スーパーアプリとは、従来の単機能独立型のアプリではなく、普段の生活で利用する様々なサービスを提供するアプリを1つのアプリとして統合したもの。メッセージングやソーシャルメディア、決済、ホテルや飛行機の予約など、従来では個々のアプリで行っていた機能を1つのスーパーアプリで実現できる。 現在、スーパーアプリはアジア地域を中心に発達しているが、これは、IT産業をけん引してきた先進国の進化の形態が背景にある。先進国では、PCなど機器の進化及び市場のニーズから様々なアプリが単独で生まれ、それぞれ独自に進化してきた。一方で、新興国では最近になって生活水準が上がり、モバイル機器を持てる層が増えた。PCを経ない、モバイルファースト層である。そして、企業の方は、莫大な人口の中でマーケティングに成功した企業は新しいマーケティングプランとして、先進国ですでに確立している個々のアプリの良いとこ取りをしたスーパーアプリを開発した。スーパーアプリは利用者にとって、個別アプリの集まりでは使いにくかった、都度IDを登録するなどの操作を一元管理することで利用者の手間を省き、UXを向上させる。 このようなスーパーアプリであるが、日本ではLINEがスーパーアプリに近いといわれている。LINEは日本ではメッセージアプリの代表格で、アクティブユーザーは8千万人を超え、総人口比で65%割近くと大幅なシェアである。このようなLINEであるが、「LINE NEWS」、「LINE Pay」などの分野でスーパーアプリ化の方向へ進化している。この先、ヤフーとの経営統合により、更なるスーパーアプリ化が期待される。 この先のスパーアプリの進化の過程で、様々なサービスが取り入られると思われる。 ブランド運営の中で、自社のサービス、商品が該当するようであれば、参画するのも一つの考え方であろう。