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スタンプカード

スタンプカードとは、顧客に対して購入回数または購入金額に応じてスタンプを押し、カードが満杯になったら特典があるというもの。新規顧客が来店までにかかるコストは常連客が来店するまでにかかるコストの5倍といわれている。常連客が離れたら新規顧客を募る、という考えではなく、常連客を離さないような施策が必要で、その代表的なものがスタンプカードである。スタンプカードは従来の紙のカードだけでなく、最近はスマホアプリ、ブランドのHPから登録するようなものも出てきている。 店舗運営でスタンプカードを用いる場合、目的はリピーター客を増やしたいわけであるが、ただカードを作って来店ごとにスタンプを押せば、顧客は繰り返し来店してくれるかというと、そんなに簡単ではない。 例えば10マスのスタンプカードの場合である。このような長期にわたってのスタンプカードの場合、効果は低い。ここは思い切って、「5マスのスタンプで大きな得点、それまでも偶数回は小さな特典」とか、「3マスのスタンプで特典」といった、直ぐに顧客に届けられる方が効果がある。 先にも記したが、常連客を失うことは運営上、大きな損失である。一方で、常連客が店舗運営上多くの利益をもたらしてくれることは疑いの余地はない。「このスタンプカード、何処の何だったっけ?」と忘れ去られるようではスタンプカードの意味はないし、店舗の存在自体も顧客から忘れ去られてしまう。リピーター客をより多く維持できるよう、適切なスタンプカードの運用が重要である。