店舗経営のDX(デジタルトランスフォーメーション)を科学するウェブマガジン

QSC

QSCとは、Quality「クオリティ:品質」、Service「サービス:接客」、Cleanliness「クリーンリネス:清潔さ」の頭文字を取ったものである。おもに飲食業界で用いられる店舗経営のための行動指針であり、この3つのどれかひとつが欠けても成長が見込めないとされる。
クオリティは料理の味や盛り付けはもちろん、価格に見合った見栄えとボリューム、それに料理の温度も問題となる。サービスは店員の接客であり、オーダーを受けたり料理を客に運んだりする態度が悪いと、たとえ料理のクオリティは良くてもその客が再び訪れることは期待できない。クリーンリネスは調理場の清潔さを保つのはもちろん、店内の掃除や座席の整理整頓が行き届いているか、それに店員の制服の着こなしも重要なポイントで、例えば帽子から髪の毛がだらしなくはみ出ていないかなども重要である。
このように飲食業界ではQSCを常に意識して店舗経営することが今や当然となっているが、飲食業に限らず他の業界の店舗経営やブランド運営においてもQSCは重要な指針である。店舗を訪れた客が購入したいと思う魅力的な商品がなければ当然売り上げに繋がらない。店舗で売り上げを左右するのは店員の接客態度も大きな要因があり、感じの良い接客をする店員のお店には再び訪れたいというリピーターが期待できる。そして掃除が行き届いてない不潔な店舗には誰も入る気がしないし、そのような店舗にブランド商品を並べても売り上げは期待できないのである。