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クロス集計

クロス集計とは、アンケートなどの集計で、一つの設問だけでなく複数の設問の回答を掛け合わせて集計すること。一方、それぞれの設問を単純に集計するだけの分析法を単純分析という。クロス集計は複数の設問の回答結果を掛け合わせるため、単純に一つの設問を分析するだけの単純集計では読み取れない事実が見えてくる。 クロス集計は身近に行われていて、例えば単に”移動手段のアンケート”で”電車”、”自動車”、”徒歩”を選んでもらうだけでなく、”男性”、”女性”の項目を加え、”移動手段”と”性別”を掛け合わせてクロス集計を行ったりする。 クロス集計のメリットは、アンケートなどの集計結果を分かりやすく可視化できることである。アンケートの時点で元データは存在しているのでそのデータを集計に反映するだけでよく、グラフに表すことも容易であるため、説得力も生まれる。 これらの集計に特別なツールは必要なく、エクセルなどの表計算ソフトで十分である。 注意点としては、サンプル数が多様化すると複雑でわかりにくくなることである。クロス集計分析を行うと、サンプル数を多くとりたくなるものだが、不要なサンプリングは操作、分析結果を複雑にするので行わないほうがいい。 店舗経営、ブランド運営でクロス集計を行うと、データの中身をより深く分析することができる。先に記した通り、「性別」、「年齢別」、「世帯構成別」などの項目のうちいずれかを追加項目とするクロス集計が考えられるし、必要であれば「金額」、「性別」、「年齢別」と3次元で考えることもできる。ただ、あまり複雑にしないほうが扱いやすい。