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Facebookのビジネス活用に有効な「CTA」ボタン

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現在、世界では6,500万を超える中小大様々なFacebookページがビジネスによって運用されており、その多くは顧客とのコミュニケーションツールとして活用されています。企業がFacebookをどのように活用しているのか?をご紹介したいと思います。

企業のビジネス活用で最も有効なのはFacebook?

Facebookは世界で約23億人ものユーザーを抱え、国内の利用者数も2,800万人を突破する世界最大のSNSです。(2019年現在)Facebookの国内ユーザー数は、2018年10月時点で28,000万人となっており、Facebookの優れている点は、拡散性は低いながらも実名制のため信憑性が高く、投稿が荒れにくいことが特徴です。

また、Facebook(フェイスブック)には「コールトゥアクション(CTA)を作成」という機能が実装されています。あまり聞きなれないこの機能。今回はこの機能が具体的にどのようなものなのか?何ができるのか?について紹介したいと思います。

出典:RICOHのダイレクトマーケティング

Facebookの成功例

医薬品・食料品メーカー
医薬品・食料品メーカーから1980年に発売された某有名清涼飲料水があります。

Facebookページでは、公式Webページでは掲載していない、Facebook限定公開の「商品の誕生秘話」や「あまり公表していない裏話」といった希少性のある情報を発信をすることにより、ユーザーに親近感を与え、企業ファン作りを実施しました。

また、5つの設問に答えることで利用者の健康状態を診断できるという体験型のキャンペーンも大きな反響を呼び、Facebookの公開から1週間で「いいね!」が5万人超にのぼりました。
出典:RICOHのダイレクトマーケティング

【Facebookのビジネス活用】「CTA」(コールトゥアクション)広告とは?

CTAとは、「Call To Action(コール トゥ アクション)」の略称です。CTAにより、Webサイトで訪問者を、様々な行動に誘導することが可能になります。その多くは、ボタンやリンクの形になります。

Facebookページに、CTAボタンを追加することで、顧客は次のようなアクションが出来るようにすることができます。CTAには、いくつかの種類があります。CTAを設置することで改めてFacebookページ活用の目的を再確認することにも役立ちますので、是非、設置することをおすすめします。

  • 予約する
  • お問い合せ
  • アプリを利用
  • ゲームをプレイ
  • 購入する
  • Facebookに登録
  • 動画を見る

よくある使い方の一つとして、Webページの最後にCTAボタンを設置されている場合が多いです。どのようなCTAボタンを設置するのかをビジネスの種別、内容によりますが、Webページに訪問したユーザーが一通りコンテンツを確認した後にCTAボタンがWebページの出口として設置されていることで、ユーザー側の利便性が上がります。

参考:Facebook Business|広告ヘルプセンターコールトゥアクション広告について

出典:フォトクリエイティブ|デジタル写真教室

【Facebookのビジネス活用】CTAボタンの目的

CTAボタンは、ユーザーにとってもらいたいアクションを促すためのものです。

CTAでは、顧客のターゲットが明確であるかどうか、そのターゲットに適したコンテンツが用意できているかどうか、そして、そのターゲットに対してある種の緊急性を感じさせるような適切なタイミングで表示させてあるかどうかが重要になっています。

これらについて考えると、CTAはマーケティング施策の重要な要素となっています。マーケティング手法の一つにダイレクトマーケティングというものがあります。ダイレクトマーケティングとは、企業が顧客と直接やりとりすることで、1対1のコミュニケーションをとりながら購入を働きかけるものをいいます。大抵の場合は、データ化された顧客情報を利用して顧客とやりとりして、その内容も同様にデータ化することで、一人一人に対して個別のアプローチをすることを可能としています。そして、CTAはこのダイレクトマーケティングの志向を表す言葉として考えることができます。

「電話する」「会員登録する」「予約する」など、「したい!」とユーザーが思った時にすぐにアクションに移せるようにわかりやすい位置・見やすいボタンを設置しましょう。

【Facebookのビジネス活用】CTAボタンの導入事例

予約する:美容室スプラッシュ

美容室スプラッシュ出典:【Facebook】新機能『Call To Action/コールトゥアクション』の狙いとは?2つの可能性を想像してみた。

美容室スプラッシュでは、FacebookのCTAの予約するボタンから、公式ウェブサイトの予約受付フォームへリンクするように設定されています。他にもホットペッパーやぐるなびといったレストラン検索サイトの、店舗予約ページへのリンクさせることもできます。

飲食店・理美容室などのリアルショップにとっては「予約する」ボタンは有効になるのではと考えられます。

お問い合わせ:青山フラワーマーケット ティーハウス

幅広い企業のビジネスで活用しやすいFacebookのCTA機能は「お問い合わせ」ボタンです。青山フラワーマーケットティーハウス公式サイトにある「お問い合わせフォーム」へとリンクします。

Facebookで店舗を知ったユーザーがCTA経由で問い合わせすることができるフォームを出せれば、ユーザーにとってはアクションしやすく、企業にとってもせっかく関心を持ってもらったユーザーが「どこからお問い合せすればいいのだろう?」と迷ったあげくブラウザーを閉じてしまったというような機会損失を防ぐことが出来ます。

青山フラワーマーケットティーハウス出典:【Facebook】新機能『Call To Action/コールトゥアクション』の狙いとは?2つの可能性を想像してみた。

購入する:ユニクロ

ユニクロのFacebookページには「購入する」というボタンが設置されています。

このボタンからはユニクロの公式サイト(通販サイト)にリンクされているため、タイムラインなどでおすすめ商品を見たユーザーが「購入をしたいな」と思った時に、再度「ユニクロ」と検索してページを開いて・・・というアクションをする事なくスムーズに通販サイトに誘導することが出来るように設定されています。

ユニクロ出典:【Facebook】新機能『Call To Action/コールトゥアクション』の狙いとは?2つの可能性を想像してみた。

<まとめ> より効果的なFacebookのビジネス活用方法とは

Facebook(フェイスブック)ページが「CTA」ボタン導入をした狙いとしては、Facebookと自社サイトの連動により、企業側のFacebook活用の活性化と自社サイトへ誘導する事によりFacebook上の“コンバージョン率の向上”を狙いソーシャルメディアとしての価値を上げる事にあると考えられます。

企業としても、Facebook上で日々新しい商品の情報やキャンペーン情報などを配信しているが、「ただ見ただけ」で終ってしまうのはもったいないことです。

6,500万以上ビジネス活用がされているFacebookページの中で自社のFacebookに訪れてくれたユーザーが「予約する」「問い合わせする」「購入する」などの次のアクションを起こしやすい導線作りのためにも自社のFacebookページを持っている企業はぜひ「CTA」ボタンを設定してみてはいかがでしょうか?