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SNS 使い分け-Facebook・Twitter・Instagram

マーケティング
  • hatena

現在Facebook、Twitter、Instagramなど様々なSNSが普及し企業もそれらを活用してプロモーションを行っています。今回は上記の3つの主要SNSについて、それぞれの特徴・ユーザー動向などをまとめるとともに、企業がプロモーションとして活用する際の「使い分けポイント」をまとめました。

SNS使い分け-Facebook

Facebook出典:gaiax-socialmedialab Facebook・Twitter・Instagramの違いまとめ!特徴からユーザー動向まで、3大SNSをどう使い分ける?

世界のアクティブユーザー数(MAU)14億9,000万人(2015年6月, 出処:facebook公式)と、世界最大規模のSNSとなったFacebook。日本の登録者数も、2011年1月の約180万人から、約2,400万人(2015年9月, 出処:Facebook広告ツール)へと、ここ数年間で、急速にユーザー数を伸ばしました。
世代別では、10-20代が中心のTwitterやInstagramに比べ、30代以上にもリーチしやすいのが特徴です。

Facebook利用率出典:ageha 【2015年】SNS最新情報から考える、企業のSNS使い分けポイントまとめ 〜Facebook・Twitter編〜

Facebookの利用スタイル

Facebook利用スタイル出典:ageha 【2015年】SNS最新情報から考える、企業のSNS使い分けポイントまとめ 〜Facebook・Twitter編〜

一方で「いいね!せずに(こっそり)リンクをクリックする(27%)」「幅広く繋がっているため投稿しづらい(20%)」という人も少なからず出てきています。

企業アカウントの投稿に対しては特に、「いいね!」やコメントによって友達に波及しないように、こっそり閲覧・リンククリックしている人が出てきていると思われるので、いいね!・コメント数だけでなく、リンククリック・写真ビューなどのアクション数もしっかり目標値に入れていく必要があると思います。

企業活用時のポイント

Facebookにしかないユニークなポイントは、以下の点になります。

  • エッジランクにより投稿が時系列で表示されない
  • 友達の投稿に加え、友達が「いいね!・コメント・シェア」した情報がよく流れてくる
  • 実際の友達だけでなく、仕事上の関係の人とも繋がる

企業がFacebookページを運用する際に鍵になるのは、表示される投稿の範囲や、その表示順序を決定するエッジランクと、友達の友達にまで投稿が届くコミュニケーションの仕組みです。エッジランクにより、投稿のタイミングだけでなく投稿単体の評価が重要であり、またFacebookでは「○○さん(友達)がいいね!と言っています」といった形で、他人の投稿が流れてくることがよくあります。

Facebookページを運用している企業の方は、

  • ユーザー目線で、魅力的なコンテンツを提供できているか
  • 商品・ブランドを気にってくれた人をSNSに誘導する導線がスムーズか
  • などを意識し、ファンとの距離だけでなくファンの先のコミュニティも意識したコメントなどのコミュニケーションが発生しやすい投稿をしていく事がポイントとなります。

SNS使い分け-Twitter

Twitter出典:gaiax-socialmedialab Facebook・Twitter・Instagramの違いまとめ!特徴からユーザー動向まで、3大SNSをどう使い分ける?

Twitterは、世界で月間3億200人(2015年3月, 出処:twitter公式)、国内では月間約1,950万人(2014年6月,出処:emarketer)に利用されています。

Twitter利用率出典:gaiax-socialmedialab Facebook・Twitter・Instagramの違いまとめ!特徴からユーザー動向まで、3大SNSをどう使い分ける?

投稿に関しては、Facebookでは「年に数回程度」投稿する人が最も多かったのに対し、Twitterでは「ほぼ毎日」投稿する人が最も多い結果となりました。

Twitterユーザーの5人に1人(22.6%)がTwitterアカウントを複数持っていて、特に学生では3人に1人(35.7%)が複数アカウント持っていることが分かりました。

Twitterアカウント数出典:ageha 【2015年】SNS最新情報から考える、企業のSNS使い分けポイントまとめ 〜Facebook・Twitter編〜

利用スタイルとしては、「友達とのやり取りとして(LINEのグループ感覚)(38.9%)」「ニュースや情報収集に(新聞や業界誌代わり)(36.8%)」という利用が多いようです。

企業活用時のポイント

Twitter特有のポイントは、以下の点です。

  • 投稿がタイムリーに時系列に並ぶ
  • 投稿はフォロワー全員に届く
  • リツイートがどんどんされて不特定多数に情報が届く可能性がある

Twitterにおいて最も特徴的なのは、公開でつぶやいた内容がどんどんリツイートされることによって、フォロワーのフォロワーすら超えて全く知らない人にまでつぶやきが届くことが多々あるということです。企業活用においても、良くも悪くもフォローしてくれている人以外にも投稿が届く可能性があるという、Twitter特有のオープンさを常に意識しておく必要があります。

またFacebookとは違い、投稿は広告を除き必ず時系列順に並ぶので、つぶやくタイミングも重要になってきます。

SNS使い分け-Instagram

Instagram出典:gaiax-socialmedialab Facebook・Twitter・Instagramの違いまとめ!特徴からユーザー動向まで、3大SNSをどう使い分ける?<

現在、急激にユーザー数を伸ばしているInstagram。全世界のユーザー数が4億人を突破し(2015年9月, Instagram公式発表)、Twitterのユーザー数を追い抜いたことと、その急激な成長率で世界を驚かせました。

国内でも「20代女性」を中心にユーザーが急増中。ファッションやトレンドへの感度が高く、オシャレでリア充な女性、デザイナーやカメラマンなどクリエイティブな人が多いと言われています。

instagram利用者出典:ageha 【2015年】SNS最新情報から考える、企業のSNS使い分けポイントまとめ 〜Facebook・Twitter編〜

上手に撮れたお料理の写真や子供の写真など、Facebookにはちょっと投稿しづらいような日常の一コマでも、Instagramなら写真とハッシュタグだけで気軽に投稿できるところが、魅力になっているようです。また、「閲覧」メインで、雑誌感覚で眺める利用スタイルも人気です。

企業活用時のポイント

Instagramもまた、他の2つとは違う点がいくつかあります。

  • おしゃれな写真投稿が多い
  • ハッシュタグが多い
  • 仲の良い人とだけ繋がるコミュニティ
  • 「いいね」で拡散しないので、ユーザーが積極的にハッシュタグを辿ってコミュニケーションを起こす

Instagramではフォローしている人以外の投稿はフィードに流れてこないので、ハッシュタグを辿って他人の投稿を見る文化があります。つまり企業目線で見ると、見つけてもらうにはハッシュタグを付けることが必須です。

企業が活用する際のメリットとしては

  • 企業アカウントを積極的にフォローするユーザーが多い
  • 雑誌感覚で毎日気軽にチェックしてもらいやすい
  • ハッシュタグを使った写真投稿キャンペーンを展開しやすい

という点が上げられます。

また、写真のクオリティーがファンを作ったり、情報拡散の重要なポイントとなってくるので「憧れの対象になるような、眺めているだけで楽しい写真コンテンツ」を意識して発信して行く事が大切になります。

SNS使い分け-運用のポイント

運用するSNSに優先順位をつける

各SNSの特徴を踏まえた上で、競合がたくさんいる中で効果を出していく為には、ビジネスの内容に合わせて力を入れるSNSを使い分けるのがポイントです。SNSの管理には時間や手間がかかるため、まず「戦略的に」自分の店舗や企業における1軍・2軍・3軍を決め、1つずつの精度を上げていきましょう。
SNSごとに最適な集客方法は異なるので、複数のSNSを販促に活用するなら、PRしたい内容や強みに適したSNSを選んで販促するべきです。

専門の担当者を配置する

フォロワー数やリツイート数などの目標値を決めて、専門の担当者が継続してSNSを運用すれば、SNSに変化があったときも対応しやすく、SNSごとの対策を行って目標達成を目指すことができます。投稿内容を充実させたり、トレンドのキーワードをスピーディーに投稿したりできるでしょう。

運用ポリシーを決める

無用な批判や意図しない炎上を起こさないために、企業ごとのスタンスをまとめた「運用ポリシー」や投稿ルールを決めてから運用することも大切です。炎上が起こりそうになったときの対応など、有事に関してもマニュアル化・明文化しておけばスムーズに対応できます。

SNS使い分け-まとめ

以上、Facebook、Twitter、Instagramという主要な3つのソーシャルメディアそれぞれの特徴や企業が活用するポイントをまとめました。それぞれ投稿の並び方や投稿が届く範囲・ユーザーが求めるものなどが違うので、異なるソーシャルメディアメディアでは別々のタイミングで違った内容・形式の投稿をしていくことが重要です。

その際、テレビのように一方的な情報提供ではなく、相互のコミュニケーションを意識し、企業の宣伝色を抑えた共感が得られる投稿を心掛けるようにしましょう。時には、専門家の意見を取り入れることも有効です。SNSマーケティング企業のコンサルティングでは、SNSに関する豊富な知識に基づいたアドバイスや、的確な炎上防止策や対応策などが得られます。

ターゲットやプロモーションの内容に合わせてうまく活用して来店促進・購入促進に繋げていきたいですね。