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繁盛店にみる ゲーミフィケーションを利用した集客施策事例

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  • hatena

今回は、店舗でのゲーミフィケーション活用事例について取り上げてみようと思います。そもそもゲーミフィケーションという言葉をご存知でしょうか?その意味を知る事で、より効果的な集客を期待する事が出来ます。集客施策にゲーミフィケーションを活用してみてはいかがでしょうか。

ゲーミフィケーションを利用した集客施策事例;ヤマダ電機

まずは、ゲーミフィケーションとは何かを確認します。

ゲーミフィケーションとは、マーケティングの手法の一種で、ゲームが本来の目的ではないサービスなどにゲーム的要素を組み込むことで、ユーザーのモチベーションやロイヤリティを高めることである。
(引用:IT用語辞典

つまり、ゲーム的要素をサービスに盛り込んで、お客様に利用しよう!と思ってもらうことですね。

1つ目は、ヤマダ電機の『来店スロット』です。

スロットヤマダ電機では、アプリ会員限定で、1000円以上購入した場合に、スロットが回せるサービスを提供しています。これはパチンコ的要素が組み込まれたものですね。スロットで手に入れることが出来るポイントは、通常のポイントと同様、店内での買い物に利用出来ます。
また、しばらく来店しないで期間が空くと、店舗側のシステムが判断し、定期的に来店を促進する情報やクーポンをスマホに送信するなどしています。
(参考:ヤマダ電機のスロットマシン

 

お客様が来店する動機付けをする効果があります。とくに、以前のヤマダ電機のスロットマシンは購入にかかわらず、1日1回スロットが回せたので強い動機付けになっていました。

また、スロットのお得感でアプリ会員になってもらうことで、マーケティング情報が得られたり顧客化の可能性が出てきます。

ゲーミフィケーションを利用した集客施策事例;塚田農場

2つ目は、塚田農場の『名刺型メンバーズカード』です。

塚田農場エー・ピーカンパニー社の運営する塚田農場では、アプリをダウンロードすると、アプリ会員カードを配布しています。ただ、この会員カードが一般的なスタンプカードではなく、表面が企業の名刺デザインになっており、そこに来店数に応じた役職が記載されています。初回来店時に渡される会員カードの役職は主任となっており、来店回数に応じて役職が課長、部長、専務、社長、相談役・・と昇進していく形をとっています。5回来店で課長、7回で部長、10回で専務、社長12回と昇進します。昇進祝いもありインセンティブも十分です。特定の日数以内に再来店しない場合に役職が降格してしまうという制度を設けることで役職を維持、または昇格させるために再来店するという好循環を生み出しています。
(参考:塚田農場のゲーミフィケーションがすごい!4つのポイント

ポイントカードのよくあるかさばるという印象を、ゲーム性で回避できますし、アプリ上であれば紙媒体は不要です。しかも、来店すると昇進するというゲームは、お客様の社会的欲求も満たしてくれる面白い性質を持っています。ゲーム性だけでなく、しっかりとインセンティブが保証されているので、おトクだということもお客様に伝わります。

ゲーミフィケーションを利用した集客施策事例;牛角

3つ目は、牛角の『ぼくのレストラン』です。

牛角モバイルゲームが一般的に普及している昨今、ゲーミフィケーションならぬ、リアルゲームとの連携で集客を伸ばす事例も多々あります。音楽業界でもゲーム内で新作品を発表するなどゲーム世界でビジネスをすることは、一つの方法として確立してきています。レインズインターナショナル社の運営する『牛角』では、enish社(当時:シンフォニー社)の展開する『ぼくのレストラン』と連携。実際に『牛角』の店舗で食事を行い、該当商品を注文することでゲーム内で利用できるバーチャルの限定アイテムを入手できるという取り組みを行い、1週間で600人の来店につながりました。こういったゲーミフィケーションを行う事で、お店として今1番売りたい商品を多くのお客様に注文してもらうことが出来ます。加えて、限定アイテムをバーチャル上に設定することによって、アイテムの制作コストを0にすることが出来ます。

(参考:ITマーケティングと旅行・観光分野の可能性

リアルゲームとの連携によって、よりゲームとしての魅力が格段に上がるので、様々なお客様にとって楽しくモチベーションを獲得できるのです。お客様のモチベーションを獲得出来たら、あとはどんどん商品やサービスを注文してもらうだけです。

ゲーミフィケーションと集客事例

このように小売・飲食店を中心に、ゲーミフィケーションを利用した集客施策は様々な形で実施され、一定の成果をあげています。そんな中、「自社の店舗でもゲーミフィケーションを利用した集客施策を実施したい!でもシステムを開発する余力もないし、ゲーム会社と連携できるほどの規模でもない」そうお考えの企業様もいらっしゃるかと思います。そんな場合は、もっとシンプルに考えてみられてはいかがでしょうか?

前述の事例を抽象化するとそれぞれ、「(ポイントを)当てる」、「(役職を)育てる」、「(アイテムを)集める」という仕組みになります。一見、複雑そうな仕組みでも、お客様の欲「当てたい」、「育てたい」、「集めたい」というモチベーションを向上させることが出来れば、仕組み自体はもっとシンプルでも問題ありません。

例えば、お会計の際に、単純にクーポンを渡すのではなく、抽選箱に入れてクジ引きという形で、特典に少しの差をつけるだけでお客様の「当てる」という欲を刺激できます。

ポイントカードや会員カードに何段階かグレードをつけることで、「育てたい」という欲を刺激できます。

こうして、再来店率のアップ、マーケティングデータ獲得につながります。

 

SHOPFORCE(ショップフォース)連携のアプリ「スタンプス」を活用したゲーミフィケーションのご提案

もちろん弊社スタンプスのような専用のシステムを活用することでゲーミフィケーション施策を実施することはカンタンになります。ここではいくつかSHOPFORCE(ショップフォース)連携のアプリ「スタンプス」のゲーミフィケーション的な機能をご紹介します。

ランクアップカードでお客様をひいき

スタンプスでは、その機能としてランクアップカードを発行することが簡単にできます。従来の紙のスタンプカードでは、ランクの管理が煩雑になる/紙の印刷コストが何倍にもなるとの理由から敬遠されていたランクアップカードもスタンプスを利用すればスマホ上でお手軽に開始することができるようになります。

絵揃えカードで集める楽しみを演出

絵揃え

また、同じくスタンプカードの機能として、絵揃えカードというものがあります。スタンプが揃うと一枚のイメージになるといったもので、例えば飲食店であれば、複数店舗横断のスタンプラリーで全店舗に来店すると一枚のイメージ(例:お店のロゴや料理写真など)になるといった、紙のスタンプカードでは難しいことも簡単に実施することができます。

ゲーミフィケーションという言葉を初めてにお聞きになられた方、前から知っていたけど自社での実施にはハードルが高いとお考えだった方がいらっしゃいましたら是非お気軽にお問い合わせ下さい!