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スマホ時代ではクーポンが使える!買い物前には情報収集が当たり前?

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  • hatena

スマホやネットが普及し、クーポンが利用される今、ネット・実店舗問わずに購入や来店を決める際には「事前にネットで情報収集する」「お得なクーポンを利用する」が当たり前です。その中で「来店や買い物前・購入前の動機付けになっている点は何か?」「情報収集の際には何を重視するか?」を考えてみたいと思います。

6割がスマホを使って買い物前にクーポンがあるか情報収集

来店前にスマホで行ったことがあることは何ですか?

来店前にスマホで行ったことがあることは?出典: 買い物前に約56%がスマホで商品情報を調査、家電では約半数が店頭で最安値をチェックする

来店中にスマホで行ったことがあることは何ですか?

来店中にスマホで行ったことがあることは?出典: 買い物前に約56%がスマホで商品情報を調査、家電では約半数が店頭で最安値をチェックする

買い物前にインターネットやスマホを使って店舗や商品の情報を収集した経験がある人は全体の56.8%いました。特に小さい子供のいる既婚女性では、71.9%が事前に情報収集していることが分かっています。その一方で、「スマホで事前に何かすることはない」との回答した人は全体の43.2%でした。

また、買い物中にスマホを利用した経験がある人は全体の51.8%でした。買い物(来店)後にスマホで調べたりする人は全体の24.4%で、店で見た商品を購入した経験がある人は全体の15.5%という結果になりました。

来店前のスマホ利用経験については、「商業施設や店の場所・営業時間を確認する」(42.4%)、「商業施設のフロアマップやテナント情報をみる」(26.6%)、「使えそうなクーポンやセール情報を探す」(32.2%)といった行動が多いといいます。

特に、「ファッションこだわり層」と「家電こだわり層」とで、スマホの活用の仕方が異なる事が判明しました。「ファッションこだわり層」では店舗が何時までやっているのかをチェックしたり(51.2%)、フロアがどのようになっているのかの確認をしたり(41.0%)するのにスマホを活用するパターンが多かったようです。

対して、「家電こだわり層」では、店頭に置いてあった商品の相場や最安値をスマホで調べた事がある人が48.8%いた事が明らかになりました。

クーポンなどが無いかスマホで購入前に確認するのは当たり前

買い物や購入をする前に「クーポンなどのお得な情報がないかチェックをする」というのは、もはやユーザーが当たり前にとる行動となっていることがわかります。

最近ではニュースアプリなんかでもお店の何十円引きクーポンみたいなものも配布されていますよね。そういったものを組み合わせて使えば、少しでもお財布にとっても優しかったり、あるいはお得になった分少し贅沢をしたりすることだって可能です。

あと若干ずれているかも知れませんが、スマホを使う事で言えば、楽天ポイントやdpointなどといった貯めたポイントで商品の支払いなんかも出来ますよね。毎月の携帯料金の支払いや通販などの支払いなどでかなりポイントが貯まるので、そのポイントでお買い物をすることだって出来ます。その際にスマホはとても便利になります。

つまり、サービス利用や購入・来店の意思決定をする際に「魅力的なクーポンがあるか?」というのは、競合他社との差別化のために重要な要素となっています。例えばハンバーガーを食べたくなった時、複数の店が候補に挙がると思います。しかし、ある店の数十円引きクーポンをスマホで見つけたらそこに行きたくなるといった感じです。

また、下記ではそれを裏付けるようなデータがでています。以下のグラフをご覧ください。

購入の後押しは、6割以上がスマホで見つけた「割引クーポン」

クーポン出典:マイレピ

ファッションアイテムの購入を迷った時一押しになるもの出典:「ファッションコマース利用動向調査」 (後編)
株式会社ジャストシステムが実施をした「ファッションコマース利用動向調査データ」アンケートより

ファッションアイテムの購入を迷ったときに、購入の後押しになるものとして、64.0%が「割引クーポン」、51.6%が「ポイント付与」を挙げました。なお、30代男性に限っては、「ポイント付与」が56.2%で、「割引クーポン」の51.7%を上回りました。

また、ぐるなびの加盟店している飲食店に対しての「クーポンに関するアンケート」によると

クーポンを発行しているか?クーポン発行 メリットクーポン発行 課題

クーポンの発行率は85%にものぼり、飲食店の多くは、新規客を獲得するためにクーポンを発行していると考えられます。クーポンを発行することによる課題を聞いたところ、「クーポン利用客はリピートにつながりにくい」「クーポンを発行することで利益率が下がる」という回答が多く集まりました。

新規獲得や来店・購入の動機付けにはクーポンは欠かせないものですがクーポンで来店や購入をして体験をしていただいたお客様に対しての次に繋げるための商品的な魅力やお店としての魅力・サービス向上を継続的にしていく事でリピータの確保につながります。

ユーザーの利用動向をきちんと把握し、クーポンというマーケティングツールをどのように利用するかは効率的な人々の多いスマホ時代には、より重要になってきているのです。

事前に情報収集し行動するユーザーの特性を見極めたうえで、クーポンのメリット・デメリットをとらえたうえで活用していくことが今の飲食店にとって急務なのかもしれません。

クーポンの有無だけではない!9割が、スマホで調べてネットの「着用イメージがわかる写真」を重視

着用イメージがわかる写真出典:女性たちがネットでキャリアを積み始めた

株式会社ジャストシステムが実施をした「ファッションコマース利用動向調査データ」アンケートよりネットでファッションアイテムを探す際、参考にする情報は、女性の89.5%が「着用イメージがわかる写真」、82.2%が「価格の安い順、高い順」、72.8%が「口コミ・レビューの件数や内容」を挙げました。

最近、20代の働く女性たちへのアンケートによると「店舗よりもネットで服を買うことが多い」という人が約41%にも登ります。つまり、以前に比べインターネットショッピングがより身近になっています。

そのような消費者が、商品をどのように見つけたかを聞いてみるとインスタグラム等のSNSを雑誌のように活用している人が増加しています。

インスタグラムなどSNS経由での見つけ方

1.ハッシュタグ検索です。「#ロングスカート」などで欲しいものを検索し、気に入った写真経由で出会う方法です。
2.友人やインフルエンサーの投稿写真に、洋服ブランドやサロン名をタグ付けしている場合です。ダイレクトに商品やお店にたどり着くことができます。

安心して購入するために消費者が見ているポイント

・商品ページの豊富さ
・良し悪し両方のレビュー
・着用画像などリアリティーな画像
・SNSのフォロー数やタグ数などで知名度
・返品対応などのサポート環境

ネット上の情報が充実していれば、十分に購買意欲の動機付けすることが可能です。ファッションは特に見つけるアイテムのため着用イメージが分かる写真を重視するという事は分かりますが、アパレルだけでなく飲食店や、サロンなどその他の業界でも「利用時のイメージが分かりやすい写真」をホームページに掲載していると、ユーザーも安心して”利用してみたいな”という動機付けをすることが出来るのではないでしょうか?
出典:LITBOX

スマホ時代ではクーポンが使える!買い物前には情報収集が当たり前?のまとめ

スマホやインターネットが主な情報源になっている今の時代、ネット通販・実店舗問わずに購入や来店をする際の意思決定をする際には「スマホを使って当たり前のように情報収集」をし、「お得なクーポンを利用する」ということが当たり前の行動となっています。

そのような時代の中で競合他社に勝ち、自社を継続してリピートして利用していただくためにはきちんと戦略と考え持ったうえでプロモーションやマーケティングを行うことが重要です。「いかに利用シーンがわかる情報をホームページ上に掲載をするか」「お得なクーポンをネット上に掲載して来店の動機付けできるか」、「クーポン以外の商品やサービス自体の魅力を向上しリピート利用に繋げることができるか」など、考えるべきことはたくさんあります。

一度、上記のような観点から自社のネット上に掲載している情報をチェックし、今行っている施策や対策を見直してみてはいかがでしょうか?そうすることで、一筋縄ではいかないスマホ時代のユーザーに必要な情報の出し方やマーケティングの仕方が見えてくるかもしれません。