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O2O販促施策として注目されるソーシャルギフトにはどんなものがあるのか

販売促進
  • hatena

ソーシャルギフトは、相手に会えなくても、住所がわからなくても、SNSやメールアドレスさえ分かれば気軽にプレゼントを贈れるサービスです。貰った側も嬉しいし、プレゼントした側にとっても感謝されるので嬉しい、互いにとって良いこのシステムは、近年徐々に認知度を上げています。

SNSの普及に伴ないO2O販促によるソーシャルギフトの認知度向上

相手に贈ることができるギフトのバリエーションもさまざまでエステの体験サービス、ビール、から揚げ、コーヒーなどギフトを贈りたい相手に合わせて商品を選ぶことが出来ます。単価の低い商品が多いので、気軽にギフトを贈る利用者が増加しているのかもしれません。

価格帯が安い商品であれば、日々の感謝を伝えたり親睦を深めたりする意味でも送りやすいのかもしれません。日本ではSNSの普及に伴って2013年頃から徐々に認知度が高まり、サービスとして取り入れる企業や利用者が増えています。

ソーシャルギフトのメリットデメリット出典:ecclab ソーシャルギフトはどこまで手軽に進化するのか - e-Gift system、LINEギフト、SPOTLIGHTS

矢野経済研究所が発表したデータによると、2020年には市場規模が770億円ほどになるのではないかという予想されています。

ソーシャルギフト 市場規模予測出典:矢野経済研究所

また、日本通信販売協会の調査によると30代男性の5人に1人はソーシャルギフトを利用したことがあるというデータもあります。

ソーシャルギフトの利用経験と頻度出典:markezine ソーシャルギフトを一番活用しているのは30代男性【JADMA「買い物をしたいネットショップ調査」】

スマートフォンの普及やLINEなどのメッセージアプリの利用拡大に伴い、O2O販促施策としても注目されるソーシャルギフトは、カジュアルギフト市場拡大のスピードをグンと押し上げる立役者になるかもしれません。

O2O販促によるソーシャルギフトとは

そもそもソーシャルギフトはどのような仕組みなのでしょうか?まず贈る側がソーシャルギフトサービスを利用してギフトを購入し、贈る相手にメールやSNSでメッセージを送信します。住所や電話番号が分からなくてもSNSで繋がってさえいれば簡単に送る事が出来るギフトなので、日々の感謝などを伝える上でとても便利です。

最も多く利用されているのが、ファストフード店やコーヒーショップなどで使える電子クーポンです。ソーシャルギフトには雑貨やお花、ギフト用の食べ物と言った物理的なプレゼントをすることも可能になります。その場合、ソーシャルギフトを送った後に配送先の住所を入力する必要があります。このように、ソーシャルギフトには様々な形があるので、相手によって送るものを変えられるのがメリットです。

メッセージが届いたら、実店舗でスマホの画面を見せたり、送り先の住所を入力したりすることでプレゼントを受け取ることができます。
直接会って渡していた従来のプレゼントと比較すると、実店舗で選ぶよりも多様な商品があることや、相手の住所がわからなくても贈れること、SNSを介して複数人で共同購入ができること、すぐに贈れることなどがメリットとしてあり、新しい形のプレゼントと言えるでしょう。

O2O販促による代表的なソーシャルギフト

「giftee」

giftee出典:gori.me ソーシャルギフトサービス「giftee(ギフティ)」が大幅リニューアル!一緒に贈れる動くギフトカードがキュート!

さまざまな商品をセレクトし、贈ることが出来るソーシャルギフト専門サイトです。豊富な取扱商品の中でも、「おしゃれなカフェでの時間やドリンクを贈るならココ!」とカフェで使用できるソーシャルギフトに定評があるそうです。また、贈られたソーシャルギフトが使用されなかった場合、NPOへの寄付金となる仕組みもユーザーの心をつかんでいるようです。

Starbucks 「eGift」

Starbucks 「eGift」出典:starbucks

“Starbucks e-Gift”は、バーチャルのギフトカード(オンラインチケット)にメッセージを添えて、スマートフォンやパソコンからご友人等へ気軽に贈ることができるサービスです。

誕生日やバレンタインなど、イベントや季節に合わせたテーマの中からデザインを選び、メッセージを入力して、Facebook・mixi・LINEのメッセージ機能や電子メールで贈ることができます。オンラインチケットを受け取った方は、全国のスターバックス店舗で、カスタマイズをしたものを含む500円までの全てのドリンクとオンラインチケットを引き換えることができます。

スターバックスだと1ドリンクが大体500円前後なので、ドリンク1杯がほぼ無料になったり、同じお金でも少し贅沢をすることが出来ますね。

O2O販促によるソーシャルギフトの利用方法

今回は、「giftee」を例に挙げて利用の流れをご紹介したいと思います。

とても簡単に送る事が出来るので、この記事をご覧になった方であれば是非1度やってみてはいかがでしょうか。

ギフトの送り方

①ギフト一覧から商品を選ぶ

相手にどれをプレゼントするか悩む時間も楽しいものです。

ギフトの送り方出典:giftee ギフトの贈り方と受取り方

②ギフトカードを作成する

どんなコメントにするか非常に悩む部分だとは思いますが、ここは相手への感謝の気持ちを伝えましょう。

ギフトの送り方出典:giftee ギフトの贈り方と受取り方

③内容を確認して決済をする

ギフトの送り方出典:giftee ギフトの贈り方と受取り方

④メッセージと一緒にURLを送る

ギフトの送り方出典:giftee ギフトの贈り方と受取り方

ギフトの受け取り方

①もらったURLからギフトカードを開く

届いた時が1番ワクワクする瞬間ではないでしょうか。

ギフトの送り方出典:giftee ギフトの贈り方と受取り方

②チケットを表示し、受け取り方をみる

ギフトの送り方出典:giftee ギフトの贈り方と受取り方

③お店で交換

受け取り方法を確認したら後は使うだけです。

ギフトの送り方出典:giftee ギフトの贈り方と受取り方

ギフト選びからギフトの受取りまでの流れはこのようになっています。とても手軽にできるのでちょっとしたお祝いやお礼に思い付いたときにすぐにプレゼントできて便利です。

O2O販促施策として注目されるソーシャルギフトにはどんなものがあるのかのまとめ

今の時代は互いの電話番号を知らずにLINE IDを知っているだけでコミュニケーションが成り立つなど、いくら仲が良くても互いの住所を知らない人の方が圧倒的に多いいということも多いでしょう。相手を喜ばせたい時、苦労を労いたい時、感謝の気持ちを伝えたい時。そんな時に相手と繋がりのあるソーシャルネットワークを介してちょっとしたギフトを贈ることができるのがこのサービスです。

人気のソーシャルギフトの多くは、メッセージや寄せ書きなど贈り手の気持ちを込めることができるのが特徴で、手軽に“気持ち”を伝えたいユーザーの心をつかむことがO2O集客へのキーとなるのかもしれません。ギフト受け手が自分のお店やサービスを知らなかった場合、新しい顧客を獲得するチャンスにもなります。

ギフトされた側がまた、ギフトを繋がりが次々と生まれる可能性もあるこのサービスを今後の動きにも注目していきたいですね。