店舗経営のDX(デジタルトランスフォーメーション)を科学するウェブマガジン

購買行動

購買情報とは、顧客が購入した際の情報で、具体的には「購入単価」、「購入時期」、「購入数量」、「同時に買った物の情報」などである。 十分な顧客管理がされていて顧客個人のデータがあれば、顧客個人の属性と合わせて、例えば、「40代の男性が夏のボーナス後に、ノートPC、増設メモリ、外付けディスプレイ、フォトショップを購入した」、 といった、かなり有益なマーケットプランの基準データとなり得る。 店舗経営で購買情報をマーケティングに取り入れれば、過去の購買情報は、今後の販売戦略を計画するうえで非常に大きな武器になり得る。例えば、上の40代の男性のような販売実績がまとまるようであれば、数あるPC関連商品の中から商品を絞ってセットプランで販売し、”ノートPC+増設メモリ+外付けディスプレイ+フォトショップ、セットで特売¥〇〇〇〇-”とか、”セットでポイント〇倍”などのマーケッティングプランが得られる。 ブランド運営では、顧客の情報も多く集まるため、購買情報もセグメントを多くとったデータが得られる。そこで、過去のデータから異なるセグメントでデータのかたまりが得られれば、セット販売の構成商品をなるべく同じにし、ポイントだけ変更した2つのセットプランが提供できる。例えば、上の例とは別に、「30代の女性が夏のボーナス後にノートPC、イラストレーターを購入した」という実績が数件あれば、 先のセットプランとは別に、”ノートPC+外付けディスプレイ+イラストレータ、セットで特売¥〇〇〇〇-”とか、”セットでポイント〇倍”など、同様のマーケッティングプランが得られる。 どちらのプランでも、キーとなるノートPCは同一のものを使うことで、仕入れ時の大量扱いの恩恵を受けることができる。さらに、顧客の購買情報は将来にわたり有益で、店舗、ブランド側はその分野のトレンドをしっかりと把握し、メルマガ、SNSなどで適時情報を提供することで、顧客に自店、自ブランドを気にしてもらう機会を増やすことが重要である。