POP

POPとはPoint Of Purchase「購買時点（広告）」を意味する。店舗の中でよく掲げられているプライスカード、ポスター、商品を説明しているカードなどを指す。
店舗に来た顧客が本来購入しようと予定していた商品とは別に、気が付いたら全く考えていなかった商品やブランドまでいわば衝動買いしていた、ということがよくあるが、このように目的以外の商品に対する購入意欲を高め、販売促進に効果を発揮するのがPOPの大きな役割である。
店舗に入ると、「期間限定」「大幅値下げしました」「今とても売れています」などといった顧客の目を引くキャッチコピーは、目にした顧客の意識を引き付ける。また鮮やかなデザインやユニークなイラストなどを交えたカードやのぼりなどが効果的に並べられていると、それだけで店舗内の雰囲気も良くなり、顧客の印象も良くなる。購入するつもりはなくても、ついつい立ち止まって商品やブランドを眺めてしまう、ということは誰でもあるはずである。
店舗経営やブランド運営の観点からは、まず的確な商品説明や値段を掲げることで店員の口頭による商品やブランドの説明を省くことができるというメリットがある。顧客の中には店員が歩み寄ってきて説明されることを嫌がる人も少なくないが、そのような人にはイメージを壊されることなく購買意欲を高めてもらうことにもつながる。POPは古くから使われている経営戦略であるが、現在でも優れたPOPを使うことでその商品やブランドの売り上げを大きく左右するほど重要な販売戦略である。