店舗経営のDX(デジタルトランスフォーメーション)を科学するウェブマガジン

O2O

O2Oとは、オンラインからオフラインへ、つまりインターネット上のサイトから実際の店舗へと顧客を誘い込むことを指す。
新規の顧客を店舗へと結びつけるためのマーケティング戦略のひとつである。
実際には、スマートフォンのアプリやLINEなどによって割引クーポンなどを配信し、これを店舗で使ってもらうことにより新規に顧客を呼び寄せる、などといったものである。
店舗の公式ホームページや店舗アプリのほか、食べログなどのポータルサイト、それにインスタグラムなどのSNSなどが一般に利用される。
この手法が広く行われるようになった背景には、最近のスマートフォンの急速な普及によって、人々がインターネットとアクセスする機会が増えていったことが挙げられる。
また、QRコードなどのO2Oに好都合な技術が普及してきたことも大きな要因である。
O2Oは低コストで新規に顧客を開拓するには非常に効果的な手法であり、しかも店舗やブランド運営の上では顧客が持参したクーポンを数えれば効果がすぐに分析できるなどのメリットがある。
顧客が商品やブランドを気に入ってもらえば、その情報をSNSなどで拡散してさらに新規顧客を増やせることも期待できる。
一方でクーポン配信などがなければ顧客が商品やブランドの購入をしなくなる可能性も大きく、長期的な観点ではリピート購入が期待できる熱心な顧客の獲得には繋がらない、というデメリットもある。
一時的な集客効果は大きいものの、その後の店舗やブランドの運営維持および拡大にはさらなる戦略が必要である。