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店内分析

店内分析とは、店内で起こっている事象を細かに分析しデータとして、現在の問題点を洗い出し、改善につなげていくこと。 今日の運営形態においては、ほとんどの企業(BtoCでは、店舗)は、日次営業活動の結果は基幹システムにデータとして蓄積されているので、そのデータを分析すれば、例えば、 ・木曜日の午前中の売り上げが悪く、収益性を下げている。 ・最近、新規顧客が減少している。 などといった傾向が、定量的に導き出されてくる。 しかし、ここで出てきた事象は、「起こっている事実」であり、その事象を起こした真の原因、根本的な原因を探らなければならない。 こうやって、多くのデータの向こうの真の原因、根本的な原因を探すことが本当の意味での店内分析であり、根本的な対策へとつなげていける。 店舗経営での店内分析は、まずは、データを洗い出すことから始める。そのデータから、例えば、先に挙げたように、「木曜日の午前中の売り上げが悪い」という事象があった時、木曜日の午前中は他の日、時間帯と何が違うのかを分析する必要がある。ここで、木曜日の特売品だけ売り上げが悪い(=顧客に受けが悪い)場合は特売品の選定に問題があるので、「木曜日の特売品の再選定」が必要であり、そうでなく、単に客が少ないだけで客への特売品の売り上げは他の日、時間帯と変わらなかった場合、もしかしたら、月当たり2回、木曜は朝から雨だったのかもしれない。月4回の木曜日で2回客の出足が遅れたら、木曜日の午前中の営業が悪くなるのは当然のことである。「雨は仕方ないので、様子を見よう」、或いは、「駐車場から店内まで雨に濡れない対策を考える」となる。このように、既存のデータから表に出る事象を導き出し、事象とデータを結びつける。そのデータをさらに深堀することで、真の原因、根本的原因を探り出し、真の対策を導き出すのである。