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ICカード

カードの中にICチップが埋め込まれたカードのことを指す。
カードの中に、チップが埋め込まれているため汚れや水分に強い。また、最近は非接触で読み書きできるRFIDが主流で、格納できるデータ量が大きい、内容の書き換えがスムーズにできるなどの特徴がある。銀行のキャッシュカードや、クレジットカード、駅の定期券、コンビニなどで使えるものなど種類は多岐に渡る。
非接触は、無線通信を使い、少し離れたところからかざすだけで記録された情報を読み取ることができる仕組みになっている。RFIDの技術の一種で、国際共通規格となっているものは「NFC」がある。
ICカード付きのクレジットカードなどを持ち歩くとき、スキミングに注意が必要。スキミングとは、すれ違うだけで情報を読み取られてしまう犯罪のこと。個人情報を持ち歩いているという認識をしっかり持ち、スキミング防止のケースに入れてから、財布にしまうなどの予防策が推奨されている。
店舗を経営して行くにあたり、ICカードはら現在の決済手段として切っても切り離せない存在となっている。
経済産業省の計画では2027年までにキャッシュレス化を40%以上に引き上げる目標を設定している。今後大幅な普及に備えて、いち早くICカードの理解を含めることが店舗継続のカギといえる。
別の視点で見れば、導入していない店舗は売り上げの損失につながると言っても過言ではない。
ICカードなどを使ったキャッシュレス化は、大きく、レジ締めの作業や売り上げ管理に人を割かなくてもよくなる。そのため人材や時間のコストを大きく削減することが可能。
人件費のランニングコストとキャッシュレス化の導入を天秤にかけた場合、導入はメリットが大きい。
日本での運用は成功しているといえるが、近年では香港やインドネシアなどアジア各地の交通機関でも取り入れられるようになってきた。ヨーロッパ圏では、まだ認知度が低いがアジア圏ではさらに広まっていく見通しとのこと。

日本でメジャーなICカードは「FeliCa」。
日本各地で幅広く取り入れられ、特に交通系ICカードの代表格といってもいい。50種類以上の乗車券として発行されており全国レベルで普及している。2013年からは、他の交通系ICカードとも相互利用をすることに成功し、タクシーやバスでも決済手段として利用されている。
「FeliCaのICカード」という名称になじみがないかもしれないが、これは厳密にはソニーが開発したICチップを指す言葉である。FeliCaはSuicaやPASMOといった決済ができるカードに搭載されているので身近な存在だ。