店舗経営のDX(デジタルトランスフォーメーション)を科学するウェブマガジン

DM

DMとはマーケティング用語でダイレクトメールを指す。事前に収集した情報をもとに顧客に対して郵便物や電子メールを使ってマーケティングをしていく方法のこと。
郵送物は、はがきサイズから厚みのあるカタログを送付するなど宣伝したい商品によって大きさも様々。
Eメールではインターネットを利用し、メールマガジンの配信や広告などを送る。

・郵送DM
郵送は印刷や配送コスト等がかかるが、開封される割合が高い。
一般法人日本ダイレクトメール協会によると、自分宛に届いたDMの開封率は70%を超えている。行動喚起率(DMを見て店舗に行く割合)は20%台なので、クーポン券などをつけるなど工夫が必要となってくる。
近年、受け取ったり開封したりする数は減少傾向だが、受け取った後、お店に行ったりウェブサイトを見たりする人の数は増加している。
また、特定の顧客を対象に郵送するDMもあり、その場合は顧客がその商品の愛好者であることが多いため、ロイヤリティが高く見込める。

・電子メールDM
郵送物に比べると、製作や配信を簡単に行うことができる。多くのECサイトでも電子メールのDMが普及しており、郵便のDMに比べ10倍もの量が配信されているとのこと。
しかし、アクセス率は50%台にとどまっていて、クリックされやすい件名など工夫が必要である。

・郵便物DM
DM発送代行会社が受けることがほとんどである。国内に専門の会社が複数存在し、サービスを提供している。印刷会社でもサービスの1部として請け負っているところもあり、インターネットでは比較サイトができるほど認知されている。中には、企画から原稿の作成、最終的な発送までまとめて依頼できるところもあり、Eメールが発達した現在でも紙のDM需要は高い。

・EメールDM
Eメールで送る場合は、配信ツールを駆使してDMを送る方法がとられている。配信ツールの最大のメリットとして、開封状況やクリック率などの各パラメーターが管理できることである。そのデータをもとにPD CAのサイクルを回していけば自社の改善点など可視化しやすい。代表的なツールとして、Googleが提供しているGoogleアナリティクスが有名である。

・郵送とウェブの組み合わせ
紙のDMを送り、詳細はウェブで見るように促す方法もある。DMで興味を持たせ、ウェブサイトに誘導する方法をクロスメディア効果という。

これらのダイレクトメールを取り入れることによって、より身近な顧客とコミュニケーションをとることができるメリットがある。必要なものにこちらからいち早く郵送などで問いかけることにより顧客の獲得確率は上がる。
また、反応がない場合でもデザインやコンセプト、申し込み方法などといった様相それぞれ丁寧に分析することで、顧客にとって満足度の高いダイレクトメールにつながっていく。