店舗経営のDX(デジタルトランスフォーメーション)を科学するウェブマガジン

デジタルチケット

デジタルチケットとはデジタルデータ化されたチケットのこと。従来の紙のチケットとは違い、主にスマホなど、チケットデータを受け取ったモバイル機器がチケットとなり、会場の入り口に設置されたリーダーでモバイル機器のチケットデータを照合するシステムである。デジタルチケットは交通機関やコンサートなどのイベント、映画などで使われることが多く、専用のカードをかざしたりスマホを近付けたりすることで認証され、入り口ゲートが開き入場できる。デジタルチケットは紙チケットに比べて偽造防止が容易であること、紙を使わないのでゴミが発生しないこと、ゲートに受付の人員の配置が不要なこと、またユーザー側でも購入が手軽であること、紛失しにくいことなど、メリットが多く、利用が広まっている。 ブランド運営でデジタルチケットを導入する場合、例えばイベント開催の時、入場者を制限するために会場の入り口にゲートを設けることが考えられる。入り口でチケットを手渡すことが無く、入場者もデジタルチケットによって限られているので、十分に広い会場を準備すれば三密を回避することができ、感染症を防止できる。また、デジタルチケットは事前決済であるため、顧客が来場した際にはすでに会計が終わっている状態である。店舗、現場での会計処理の手間が不要で、会計ミスなどは皆無である。 店舗経営でデジタルチケットを取り入れると、店舗側には、顧客は先行で代金を支払ってくれる、会計処理が不要などのメリットがある。デジタルチケットに対応するサービス(特別ポイント、クーポンなど)を付与するなど、顧客がより多くデジタルチケットを購入してもらえるような施策を検討する必要がある。