店舗経営のDX(デジタルトランスフォーメーション)を科学するウェブマガジン

デリバリー

デリバリーとは、特に食事を配送、配達すること。もともと、日本には江戸時代当初から似たようなサービスがあり、現在でも「出前」として残っている。デリバリーは自宅、オフィスなどにいながら電話などで注文するだけで食事を受け取ることができるため、とても便利であり、雨天のお昼、夕方などは大変込み合う。 店舗経営、ブランド運営でデリバリーのシステムを導入するとき、新規店舗なのか既存店舗なのか、またデリバリー専門店としたいのかデリバリーもイートインも取り入れた店舗としたいのかで考え方が変わってくる。 まず、デリバリー専門店を新規に立ち上げる場合、マーケティング的には、都市部の中心部近くに一店舗または数店舗配置する。客が来店することはないので、数店舗配置する場合は効率よく配達できることを考慮して配置する。運営面では、店舗は商品を製作するだけのスペースがあればよく、人員もごく少ない人数で実際に運営できる。 既存店舗をデリバリー専門店に変更する場合、店舗床面積の縮小が可能でなる。また、変更の前後の内容にもよるが、大体の場合において、人件費は安くなる方向に動く。 イートイン店とデリバリーを併設する場合、消費税の軽減税率の関係もあり、メインがデリバリーでイートインスペースはサブ的な考えとなるだろう(例:デリバリーで弁当を配達してもらうと、軽減税率の対象となり、8%となる)。サブであるイートインスペースは簡易的なテーブルと椅子のセットを少し置く、運搬、お冷、返却などはセルフ対応をお願いするなどで、極力コストを省ける。 以上のように、デリバリー専門店であれば初期費用、運営経費共に抑えられ、コンパクトに経営できる。また、イートインと併設する場合、二兎を追わず、どちらかをメインにすべきであるが、現在の状況ではデリバリーをメインに運営するべきであろう。 いずれの場合でも、デリバリーでは配達が付いて回るが、これは店員、スタッフが行ってもよいが、”ウーバーイーツ”など宅配サービスを利用するのも選択の一つである。