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デシル分析

デシル分析とは、購入データから全顧客の購入金額を10等分し、各ランクの購買データを読み解く方法のこと。購入金額はマーケティングプランを検討するうえで一番重要なポイントであり、それを指標とするデシル分析は、他の様々な分析法よりも検討材料が少ない分、比較的簡単にデータ分析ができ、素直な結果が出やすいため、マーケティング初心者はデシル分析から始めて、慣れてきたら、RFM分析など、より高度な分析法を取り入れることもいいだろう。デシル分析に特別なツールは必要なく、エクセルなど表計算ソフトで簡単に分析できる。 店舗経営、ブランド運営でのデシル分析は、マーケティングプランを検討するうえで簡便かつ有効な分析ツールとなる。顧客をデシル分析したとき、上位のデシル1,デシル2の合計位で売り上げの8割近い金額に達することが分かる。つまり、デシル上位の顧客層が売り上げに貢献しているということであり、同じコストのマーケティングプランを実行するにしても、この層に向けて効果的なプランを検討し、実行するのが効果的である。この例では、デシル1,2の顧客層は優良顧客であり、上お得意様として特別セールス品を案内したり、この層に向けてクーポンを集中的に発行したりといったプランが考えられる。また、顧客全体に向けて発信するメルマガ等も、デシル別に内容を変えて、例えばデシル7~10の、半ば休眠顧客層に対しては、必ず必要なもの、例えば日用品などを安価に提供するといった動きやすい内容にするなど、各デシルそれぞれに合わせた対応ができる