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顧客価値

顧客価値とは、顧客がある製品(サービス)に見出す価値のこと。顧客が見出すので、その物の販売最高値となる。その金額以上になると顧客が買ってくれないため、販売しにくい。一方、その商品の販売最安値は商品の製造コストであり、その金額以下での販売は企業にとって赤字となる。 顧客価値を店舗、企業側が検討する場合、リサーチなどを通して見極めていくことになるが、この作業は製造コストを計算するのとは違って非常に難しく、その製品の売り上げ、利益に大きく影響する。マーケティング担当者の腕の見せ所である。 顧客価値は顧客主導で市場が決定する金額であるが、販売側がコントロールできないわけではない。店舗は顧客に対して製品の積極的なアピールをする、商品のアフターサービスを十分に行うなど、顧客がその製品を使う立場にたってのアフターサービス、情報の提供などを行うなことで、顧客に対して製品だけでなくサービスも提供し、製品単体以上の価値を顧客に見出してもらう。それにより、顧客価値を引き上げることができる。 顧客価値は、市場セグメント、顧客グループによって異なるが、製品の価格を各セグメント、各グループそれぞれに決めることができない場合も多い。そのため、マーケティング担当者はこのような状況でも最大限の利益が得られるよう、価格を設定する必要がある。同じ製品でも、売って終わりではなく営業によるアフターサービスなどで顧客価値を高め、店舗運営、ブランド運営をより優位に進めることが望まれる。