店舗経営のDX(デジタルトランスフォーメーション)を科学するウェブマガジン

コミュニティマーケティング

コミュニティマーケティングとは、ある商品、またはブランドのユーザーのコミュニティーを活用したマーケティング手法である。 コミュニティとはある属性の人々の集まりで、ここではある商品のユーザー、またはブランドのファンのことである。 コミュニティマーケティングによる利点は、熱狂的なファンを集めることができることである。コミュニティに加わりたいと思うほどの人は商品、ブランドに対して熱い思いを抱いている場合が多く、熱狂的なファンである。 こういったファンの意見を聞くことで、貴重なユーザー目線の生の声が企業に届く。消費者の生の声は街頭調査でも得られるが、街頭調査で対象となる一般消費者とファンとの決定的な違いは、当事者意識を持っているか否かである。企業にとって本当に欲しい意見は、うわべだけの誉め言葉ではなく、作り手には見抜けない、毎日使ってもらってこそ分る、ユーザー目線の些細な改善点なのである。 店舗経営、ブランド運営でコミュニティを活用すれば、ファン同士が掲示板、口コミ、SNSなどで商品、ブランドについて盛り上がり、熱狂的になる。ユーザー同士がコミュニティの中で建設的な意見を出し合いながら店舗、ブランドへの貢献度を高める方向に育っていく。5:25の法則のように、あるグループ(ここではコミュニティ)の商品、ブランドへの忠誠心を5%上げると、そのグループからの利益率は25%上がるのである。 全くの新製品でない限り、または新店舗、新規ブランドでない限り、商品またはブランドのファンと呼ばれる層はいると思う。今後、人口減少となる社会の中で、そういった顧客層を大切にし、コミュニティとして共に育っていきたいものである。