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日本の若者のFacebook離れは本当なのか?

マーケティング
  • hatena

TwitterやInstagramなど、数多くのSNSがありますが、なかでもフェイスブックのユーザー数は、2019年に23億8千万人を突破し、世界で最もユーザー数の多いSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)となっています。
 
しかし最近では、特に日本の若者がFacebookを利用しなくなっているとの声も聞こえてきています。
若者のFacebook離れは本当なのでしょうか?
 

日本におけるSNSの普及率

出典:ICT総研 SNS利用動向に関する調査

 
2017年12月末時点の国内ネットユーザーは10,012万人、SNS利用者はそのうちの72.1%にあたる7,216万人となりました。2017年の年間純増者数は338‬万人で、1ヶ月平均約28万人の利用者が増加しました。
 
今後はSNS利用者の年齢層が拡大していくため、登録者数・利用者数ともに増加することが見込まれ、2020年末には利用者数が7,937万人、ネットユーザー全体に占める利用率は78.7%に達する見通しです。
 

世界的なFacebook利用の現状

順調な成長を遂げているように見えるフェイスブックですが、最近は“若者のフェイスブック離れ”が様々なメディアで取り上げられています。
 
アウンコンサルティング社の「世界40カ国のフェイスブック(facebook)人口推移」によると、フェイスブックユーザー数が増加したのは中華人民共和国とアラブ首長国連邦のみで、31ヶ国でユーザー数は減少しています。

出典:2018年「公表データ」で見る主要SNSの利用者数と、年代別推移まとめ

利用しなくてもアカウントを削除しない人が多いため、ユーザー数は増えていますが、特徴的なのは、10~20代前半のユーザーが激減していることです。
Facebookが普及し始めてから時間が経っているほど、その傾向は顕著です。
 
例えば、1年前に米国では10代の利用者は7割を超えていましたが、半年後には45%にまで減少しているといいます。
 

 日本でのSNSメディア別のユーザー数

2018年4月度調査において、日本のユーザーで最も利用率が高かったのはTwitterの69.4%、次いでLINEが63.1%、Facebookが57.3%でした。(複数回答を含む)
 
またSNSの利用時間について1年前との比較をしたところ、利用時間が増えた(「増えた」「どちらかと言えば増えた」の合計)と回答したのは、LINEユーザーのうち40%、Instagramユーザーのうち54%、YouTubeユーザーのうち48%、Twitterユーザーのうち37%が増えたと回答しました。
一方Facebookの利用時間は伸び悩んでおり、パソコンでのユーザーが多かったFacebookとスマホ普及とともにユーザーを増やしてきた他のSNSの間で差が出ていると考えられます。

出典:ICT総研 SNS利用動向に関する調査

 

SNSのメディア別利用率は?

SNSを利用する目的について、アンケート対象者の8割以上が「人とのコミュニケーション」を行う目的でSNSや通話・メールアプリを利用していると回答しました。
他の目的としては「知人の近況を知りたい」が39%、「人とつながっていたい」が36%、「自分の近況を知ってもらいたい」が22%、「写真などの投稿を見てもらいたい」「自分の行動記録を残しておきたい」という理由がいずれも19%となっています。
SNSの場合、知人や友人などの利用者が多くなるにつれて自分も利用する頻度が増えるため、利用者数の多いLINEやTwitterなどの利用頻度が高くなっていると思われます。

出典:ICT総研 SNS利用動向に関する調査

 
最もアクティブ率が高いSNSはLINEですが、急速に利用者を増やしているのはInstagramです。
写真や動画を共有することに特化したサービスで、最近では多くの芸能人や著名人がブログに替わって私生活の写真を公開しており、それを目当てに登録する人も増えているようです。

SNSのメディア別満足度は?

主なSNSの利用者満足度に関するアンケート結果は、YouTubeの満足度が最も高く79.7ポイントでした。
次いでInstagramが2位で78.5ポイント、3位のLINEは僅差で78.4ポイント、新興サービスであるTikTokは76.8ポイントで4位につけています。5位はTwitterで74.9ポイント、6位のSkypeは69.7ポイントとなりました。
Facebookは利用率が下がっただけでなく満足度のランキングも落としており、64.5ポイントと主要SNSの中では最下位となりました。これは2018年に起きたフェイスブックの個人情報流出などのトラブルが順位低下に影響したものと考えられます。

出典:ICT総研 SNS利用動向に関する調査

若者のFacebook離れの理由は”SNS疲れ”と選択肢の増加?

大学生の交流を目的として始まったFacebookから若者が離れる理由はどこにあるでしょうか?その理由のひとつに、「SNS疲れ」があると考えられます。
 

SNS疲れとサービスの変遷

2004年にサービスを開始したmixiは急速に普及してSNSブームを巻き起こしましたが、多くの人とインターネット上でつながることで、常に人の目を気にするようになって疲弊するというユーザーが続出しました。
 
同様の現象は、ほかのSNSでも見られますが、Facebookも同様に利用者が増えすぎ、あまりにも多くの人とつながったため、利用することに疲れた人が多いと考えられます。
匿名性がある程度守られ、”自分の思いや、ステキと思う事などをつぶやいて発散する場”としての「Twitter」「Instagram」「ブログ」などのメディアや、仲間や友だちとのメール感覚のコミュニケーションの場としての「LINE」とは異なり、Facebookは基本的に実名制なため、どうしても「匿名性が薄く、ネット上でオープンな状態」にあるので、会社の上司や取引先の人ともつながりプライベート利用をしにくくなったという声もよく聞かれます。

Facebook離れ≠衰退

若者のFacebook離れ=衰退という訳ではなく、オフィシャルなネット上の交流はFacebook、プライベートはLINEなど様々なSNSメデイアが登場し選択肢が増えた事と、写真だけで自分の好きな物をPRできるInstagramなど”スマホで気軽に・気楽につながれて、情報配信がしやすいメディア”を若者が選ぶ傾向にあることも大きいと考えられます。
 
アクティブユーザーが減っているとはいえ、まだFacebookの市場規模は大きく、商業価値は高い状態にあります。実際に、タイムラインを見ていると非常に多くの企業広告が流れています。
 
情報を配信する企業側も、「ターゲット」や「情報の内容」「情報配信後、ネット上で消費者とどのようなコミュニケーションをとりたいか?」などを考え、各SNSの特徴や機能を踏まえながらメディアを選定していく事が求められてきます。