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選ばれるカフェを運営するために~新しいニーズへ対応しよう!

顧客体験
  • hatena

友達との待ち合わせや気分転換などで喫茶店やカフェはよく利用されています。しかし、最近では、その「カフェに求めている目的」が変わってきているようです。

カフェや喫茶店を開業したい方・運営されている方・経営に関わっている方は、変化するカフェのニーズに対応することが重要となってきています。

選ばれるカフェの運営-利用目的とニーズの変化

マイボイスコム株式会社が実施したインターネット調査(2012月4月1日~4月5日、回答者数 男性:5,113名 女性:6,638 名 合計11,751名)によると、回答者の約1割の人が、週に1回以上カフェ(コーヒーチェーン店)を利用していることがわかりました。

なお、直近1年間で最も利用したお店は、「スターバックスコーヒー」「ドトールコーヒーショップ」の順となっています。

このように、カフェへの需要は一定数存在しているのですが、お茶をしたり休憩したりおしゃべりをしたり・・・といった従来の利用目的だけではないカフェの活用のされ方が、徐々に存在感を増しているようです。

顕著な例としては、ビジネスシーンでの活用が典型的と言えるでしょう。

仕事の隙間時間にカフェで「コーヒーなどを飲みながら、ちょっと仕事をする」“カフェワーカー”という存在も注目を集めています。

時代とともに変化する消費者の利用目的・ニーズを把握できていなければ、せっかくカフェへの需要があっても、自店への集客を期待することはできません。

以下、様々なデータを参考にしながら、現在のカフェユーザーのニーズを掴んで来店促進のためのヒントを見つけていきましょう。

選ばれるカフェの運営-意識調査

サイクスが行った「喫茶店カフェに関する意識調査」によると、下記のようなことがわかりました。

カフェに行く目的は?

どのような目的でカフェスペースに行きますか?

出典:わかること カフェに関する意識調査でわかる第三次コーヒーブームの今

最も多い利用用途は「気分転換」で、半数以上の方にあたる50.67%が喫茶店やカフェスペースで気分転換を行っていることがわかります。それに続き、「時間調整・暇つぶし」と「おしゃべり、何らかの集まり」が46.67%で同率という結果でした。

カフェ利用 男女

出典:わかること カフェに関する意識調査でわかる第三次コーヒーブームの今

そこまで男女の違いによる傾向はないのですが、男性が「朝食」で利用する傾向が強く、女性は「昼食」で利用する傾向が高いようです。

また、男性が「商談・仕事・作業」でのビジネスに関する利用に対して、女性は「おしゃべり、何らかの集まり」でのプライベートでの利用傾向が高いことがわかります。

カフェを選ぶ際に重視すること・気にすることは?

あなたがカフェを選ぶ際に重視すること・気にすることを教えてください

出典:わかること カフェに関する意識調査でわかる第三次コーヒーブームの今

1番目に重視されたことは「雰囲気・店の作りが良い」の50.33%、続いて、「価格が安い」と価格を重視する方が49.33%、そして「味」を大切にしている方が43.67%と続きます。

喫茶店に望むこと・対応してほしいことは?

あなたが普段利用している喫茶店に望むこと、対応してほしいことがあれば教えてください

出典:わかること カフェに関する意識調査でわかる第三次コーヒーブームの今

1番目は「価格を安くして欲しい」で45.67%、続いて、「コンセントを使えるようにして欲しい」と「Wi-Fiを使えるようにして欲しい」という、IT時代ならではのパソコンやスマホ利用に関する意見がそれぞれ31.67%を占めました。

選ばれるカフェの運営-カフェワーカーに注目

カフェスペースへの「コンセントとWi-Fi」のニーズは、「気分転換」「暇つぶし」という理由以外にも、今都市部を中心として注目されている“カフェワーカー”という働き方が増えてきていることに関係しています。

“カフェワーカー”とは、トレンド総研の定義によると、「カフェなどの飲食店で、ノートパソコンやタブレット端末を利用して仕事をすることがある人」のことを指します。

「メールの送受信」「インターネットの閲覧」「Excelでの作業」など、時間調整や待ち合わせの合間といったすきま時間を有効活用するため、仕事の生産性の高める工夫としてカフェで仕事を行うというものです。

出典:30%以上も効率UP!? 注目トレンドートレンド総研

“カフェワーカー”出現の1つの要因として、インターネットの環境が改善されていることがあげられます。

前述の通り「メールの送受信」「インターネットの閲覧」と、カフェでの仕事の内容としてはインターネット接続が必要不可欠な作業が多いです。

実際に「カフェで仕事をする際、インターネットへの接続を行いますか?」と伺うと、「必ず接続する」41%、「接続することが多い」42%となり、インターネット環境の重要性が明確になりました。

カフェを開業したり経営されている方は、インターネット環境の整備が大きな経営戦略のひとつであることを認識する必要がありそうです。

 

p2033-6

出典:30%以上も効率UP!? 注目トレンドートレンド総研

選ばれるカフェの運営-無料Wi-Fiの導入

スマホやタブレットの普及とともにユーザーのWi-Fiニーズは日々拡大しており、カフェが提供するWi-Fiスポットや電源を利用したいという需要はますます高まっているようです。

“カフェワーカー”は大きな要因ではありますが、それだけではありません。今やどのような属性の方にとってもWi-Fiがあることは、カフェを利用する目的のひとつとなっています。

特に都市部ではインバウンド観光客の方も増えていたりと、全世界的にインターネットが必要となっているのが社会的トレンドでもあり、インターネットへの接続をカフェで行うことは、日常の風景と化しているのです。

現在ではマクドナルドやスターバックス、サンマルクカフェ、プロント、銀座ルノアールなどで無線公衆Wi-Fiや電源サービスを提供していますが、「混んでいてなかなか利用できない」状況になっている店舗もあるようです。

Wi-Fiが無料で使えることや電源を確保できることが、カフェが選ばれる理由ともなり得るため、カフェや喫茶店を運営されている方は、Wi-Fi設備をきちんと整備したり、増強したりして、現代人にあったより過ごしやすい空間作りを心がけると良いのではないでしょうか。

選ばれるカフェの運営-まとめ

自分が時間を費やす場所だから自分が好きなことをしたい、と思うのはいつの時代も同じです。昔でいう読書の時間は時代の移り変わりの中で、スマホやタブレットを操作する時間に徐々に移りつつあります。

「喫茶店」や「カフェ」自体は昔からあるものですが、時代を経て、そのあり方が大きく変わってきているのです。言い換えるならば、時代の変化に合わせて、カフェの運営も変わる必要があるのです。

ユーザーの需要をくみ取ることは最終的に大きな集客へとつながります。今後、Wi-Fiサービスに対応することがビジネスチャンスをつかむ要因になるかもしれません。

カフェ開業者・運営者・経営者の方々は、ぜひこの環境の変化を機敏に感じとり、時代に合ったカフェ作りをしてくださいね。