最近では店舗アプリを導入して集客・販売を促進する企業が増えてきました。それに伴い、様々な種類の店舗アプリが登場し続けています。このまま店舗アプリの量が増えていくと、最適なものを見つけるのは困難になるでしょう。
そこで本記事では、店舗アプリを比較する際のポイントの解説や実際の比較をしていきます。
店舗アプリの比較ポイント①:費用
店舗アプリを比較する際の1つ目のポイントは「費用」です。
費用はある意味最も考慮しなければならない要素であるかもしれません。どんなに高機能で使い勝手が良くてサポートが充実していても、予算をオーバーしていたら絶対に導入することはできません。しっかりと比較し、必ず予算内で導入できる店舗アプリを選択する必要があります。
店舗アプリを導入する際にかかる費用としては、
- 初期費用
- 月額料金
- 追加料金
の3種類があります。
初期費用はアプリの開発・制作や導入前のヒアリング、アプリの導入などにかかる費用です。基本的には初期費用は掛かる場合が多いですが、店舗アプリの運営方法や、サービスの内容などによっては無料になることもあります。初期費用は店舗アプリを導入する際に支払うことが多いため、あらかじめ用意しておく必要があります。
月額料金は、毎月固定の金額を支払わなければならないという内容の費用です。店舗アプリの制作会社によっては利用料・使用料などという名目で請求しているところもあります。店舗アプリの月額料金はそこまで高額ではなく、1人当たり数千円程度であることが多いので、そこまで大きなコストとはなりませんが、長期的な固定費となることには間違いありません。
追加料金は、オプションの追加機能や導入後のアドバイス・コンサルティング・トラブルの解決などにかかる費用です。場合によっては店舗アプリの機能を大量に追加したり、高頻度でコンサルしてもらったりすることもあるため、初期費用や月額料金を差し置いて追加料金が最も高額となることも少なくありません。
店舗アプリの比較ポイント②:機能性
店舗アプリを比較する際の2つ目のポイントは「機能性」です。
店舗アプリの機能は顧客管理にダイレクトに影響するため、妥協してしまうと本来得るはずだった利益を逃してしまうことになりかねません。よく比較して、最適な機能の店舗アプリを選びましょう。
店舗アプリに含まれる顧客管理機能の例としては、
- ポイントシステム
- クーポン配布
- キャンペーンの告知
- 抽選
- プッシュ通知
- 店舗の位置情報
- ECサイトとの連携
- トーク
- タイムライン
- 予約受付
などが挙げられます。
どの機能があればいいのかという点に関しては一概に言うことはできません。店舗アプリに含まれておくべき機能は、業種や業態によって大きく異なります。
機能を比較する際は、「その機能は本当に必要なのか」ということを常に意識しながら見極める必要があります。全く必要のない機能が含まれていて、料金が上がってしまってはコストの無駄遣いになります。また、余分な機能があるとプラスにならないだけでなく、マイナスになることもあります。例えば、タイムラインなどの機能があったとしても店舗側が全く更新しなかったらそれだけでイメージが悪くなってしまうでしょう。
必要な機能は必ず含んでいて、尚且つ余分な機能が入っていない店舗アプリを選ぶことが重要です。
店舗アプリの比較ポイント③:過去の実績
店舗アプリを比較する際の3つ目のポイントは「過去の実績」です。
過去の実績は、店舗アプリの効果を裏付けることに役立ちます。また、自社と同じような業種・業態の企業が過去の実績に含まれている場合は、自社が店舗アプリを導入することで今後どのような結果が得られるのかを具体的にイメージすることができます。過去の実績は、比較する際の優秀な材料であると言えるでしょう。
過去の実績に関しては、店舗アプリ制作サービスの公式ホームページやWeb上の口コミ、SNS上の口コミなどあらゆるところから発見することが可能です。本当に質の高い店舗アプリなら、少しリサーチするだけで過去の実績がたくさん出てくるでしょう。反対に、過去の実績や口コミが見つからない場合や、悪い評判が多い場合は注意が必要です。中にはサービスの提供を開始したばかりで実績や口コミがない場合もありますが、そのような例外を除いた場合、過去の実績がなかったり悪い評判が多かったりする店舗アプリは避けるべきだと言えます。
店舗アプリの信頼性や業種・業態に対する適性を見極めるために過去の実績は必ずチェックすべきポイントです。豊富な実績を持ち、尚且つ自社と似ている業種・業態の企業にたくさん導入されているような店舗アプリを選ぶのがベストです。
3つの店舗アプリを比較
これまで解説してきた費用、機能性、過去の実績という3つの比較ポイントを踏まえて、
- GMOおみせアプリ
- Tempo Apri
- みせプリ
の3つを比較していきます。
費用の比較
GMOお店アプリの費用は以下の通りです。
- lightプラン・・・初期費用問い合わせ/月額20,000円~
- standartプラン・・・初期費用要見積/月額50,000円~
- Enterpriseプラン・・・初期費用要見積/月額費用要見積
Tempo Apriの費用は以下の通りです
- 初期費用・・・100,000円~
- 月額料金・・・20,000円~
みせプリの費用は以下の通りです。
- エントリープラン・・・初期費用30,000円/月額料金4,980円
- エコノミープラン・・・初期費用30,000円/月額料金9,800円
機能の比較
GMOおみせアプリの機能は以下の通りです。
- プッシュ通知
- クーポン
- ポイントシステム
- サブスクリプション
- カート・決済機能
- チケット機能
- ゲーム機能
Tempo Apriの機能は以下の通りです。
- プッシュ通知
- クーポン
- ポイントシステム
- フリーレイアウト
- QRコード
- 分析ダッシュボード
- 予約
- 宅配
- ECサイトとの連携
- アンケート
- フォト・カタログ
- スタンプカード
- 会員証
- マーケティングデータ
みせプリの機能は以下の通りです。
- プッシュ通知
- クーポン
- ポイントシステム
- トーク
- 予約
- 決済
- 特典
- シェア
- 統計・分析
過去の実績の比較
GMOおみせアプリの過去の実績は以下の通りです。
- 飲食店
- エステサロン
- 自動車
- アパレル
- ヘアサロン
- 2000社以上
Tempo Apriの過去の実績は以下の通りです。
- 飲食店
- コンタクト
- カラオケ
- 鉄道
- 850社以上
みせプリの過去の実績は以下の通りです。
- 飲食店
- リラク・エステ
- 美容
- スクール・教室
- 小売業
店舗アプリを比較することは重要
店舗アプリを比較する際のポイントの解説や実際の比較をしました。
今回比較した、GMOおみせアプリ、Tempo Apri、みせプリの3つの店舗アプリは、全体的に見るとあまり違いがないように見えますが、費用、機能性、過去の実績にフォーカスして比較してみるとかなり大きな違いがあることが分かりました。
このように、一見同じように見える店舗アプリでも、費用や機能性、過去の実績で大きく異なるということは珍しくありません。そして、その費用や機能などの違いによってその後の売り上げや事業の拡大スピードが大きく変わってしまうということは十分に考えられます。
これだけ店舗アプリが増えた近年で店舗アプリを比較するのは大変な作業ですが、最適なものを選ぶためにじっくりと比較しましょう。